「進路の右側を通るから今回は風雨が強いぞ!」って
よく聞きませんか?
天気予報でも当たり前のように言われるようになった
この説明。
しかし、いざ『なぜか』を説明しようとすると
難しく感じちゃいますよね。
でも案外簡単な理由なんです。
台風の本体は進路に向かって反時計に
巻き込む風が吹き込んでいます。
さらに進行方向の右側は台風自身の風と台風を移動させるための
周囲の風が同じ方向に吹いています。
つまり、台風の右側では
『台風自身の風+移動させるための風』の
2種類の風が集中するから、
台風左側より荒れやすくなるんです。
それでは、詳しく解説していきますね♪
目次
雲を巻き上げ大雨になる⁉台風の右側が荒れやすい理由とは?
上記でお伝えしたように、一般的に台風の右側が荒れやすいのは、
『台風自身の吹き込む風+移動させるための風』
が合わさるためなのですが、
これは雨にも言えることなんです!
台風は進行方向に向かって、
気圧が低い中央(いわゆる“台風の目”)に
向かって反時計周りに風が吹き込んでいます。
つまり台風中央に近く、 巻き込む力が強くなる進行方向右側が
より湿った温かい空気を巻き上げ、
取り込む力も強いのです。
そのため、積乱雲が発生・発達しやすい
環境が整ってしまうので、暴風だけでなく
大雨にまで見舞われやすくなってしまうんです。
じゃあ“左側”は?・・・と言いますと
『台風自身の吹き込む風』と『台風を移動させるための風』
の向きが異なります。
そのため、お互いの風が打ち消しあうため
台風の進行方向右側ほど荒れない場合が多いと
されています。
しかしあくまで相対的な差なので
決して油断せず、万全の備えと早めの対策を
講じてくださいね!
まるで天気予報士⁉変化する風向きを見れば台風の位置がわかる!
台風が接近してくると、進路によって徐々に風向きに変化が出てきます。
ある地点Aの西側または北側を台風の中心が通過すると
風向きが『東→南→西』と時計回りに風向きが変化します。
ちなみに、ある地点Bの東側または南側を台風の中心が通過すると
風向きが『東→北→西』と反時計回りに
風向きが変化するとされています!
このことからも『台風が反時計回りに渦巻いている』
と言うのが伝わってきますね~!
スケールが大きいので、不思議な気持ちになってきます。(笑)
ちなみにある地点Cの真上を台風が通過する場合は
風向きにあまり変化がみられることはなく、
風が徐々に強くなっていくそうです。
しかし、台風の風は山やビルなどの
陸上の地形左右されやすいため、ハッキリと
わからない時も多々あるみたいです。
それに最近は天気予想技術の発達で、
実践的な知識ではないかもしれませんが、
知っておくとちょっと得意な気持ちになれる・・・かも?
まとめ
ここ最近の台風って強い勢力のまま上陸して甚大な被害をもたらせますよね・・・。
10~15年前の台風の時は、
「学校が休みになるかも!」なんて不謹慎なことは
思いながら、どこかドキドキして台風の日を迎えて
いたものです。
当時も被害は確かに出ていました。
しかし、ここ数年のような
大きな街がいくつも濁流に飲まれ、
何千人もが家を失うほど悲惨な台風は
ほとんどなかったように思います。
もはや台風というより、ハリケーンと言った方が
語感的にピッタリな気すらします・・・。
異常気象が原因なのでしょうか。
強い勢力で上陸する台風、
それに伴うフェーン現象でもたらされる高温など
毎年命が脅かされるシーンが多々あります。
どうか台風が近づくたび、
「今回も大丈夫だろう」ではなく
「今回はなにかあるかもしれないからしっかり備えよう」と
意識をしてくださると筆者も嬉しいです。