フランスパンはなぜ固いの?美味しさに隠されたシンプルな理由とは?

あなたはフランスパンが好きですか?

日本には数多くのパンがありますが、
その中でもフランスパンはシンプルな
味わいで長年安定的な人気を誇っている
パンです。

フランスパンといえば、あの食感の固さを
連想するかもしれません。

そのまま食べてもいいですし、
トースターでカリっとさせて食べるのも
美味しいです。

しかしなぜフランスパンは他のパンと比べて
あんなに固いのでしょうか?

その理由は、フランスパンの材料にあります。

フランスパンは他のパンよりも使う材料が
少なく、パン生地を柔らかくする材料
(バター、砂糖、卵)を一切使用しないので
固いのです。

 

目次

スポンサーリンク

フランスパンが固い理由は材料にある?フランスの小麦粉にも秘密が⁈

冒頭でも述べたように、
フランスパンが固いのは材料のせいです。

フランスパンと言うのは、
水、小麦粉、塩、酵母(イースト菌など)
だけを使って作られたパンを指します。

今挙げた材料の中には、パンを柔らかくする
食材が含まれていません。

パンを柔らかくするには、バターや砂糖、
卵を入れなければならないのです。

日本で売られているパンを
想像してみてください。

ほとんどのパンには砂糖かバターか卵が
入っているのに気が付くことでしょう。

フランスパンの材料はいたってシンプルで、
パンを柔らかくするものが含まれないので
必然的にあの固さになってしまいます。

フランスパンが固い最も大きな理由は
今述べたものですが、フランスパンに使われる
小麦粉も、その他のパンとは違います。

普通、パン生地に使う小麦粉は強力粉です。

強力粉にはグルテンが多く含まれており、
グルテンが粘り気を出してくれるので
パンが柔らかくなります。

一方、フランスパンに使うのは
中力粉です。

中力粉は強力粉よりもグルテンの含有量が
少ないので、生地に粘り気が出にくいです。

その結果、焼きあがったパンも固くなります。

フランスパンが固くなるわけは
分かりましたが、なぜそのように
なってしまったのでしょう?

それは、フランスの土地柄が
大きく関係しています。

フランスパンは何世紀も前にフランスで
誕生したパンですが、当時のフランスで
生産される小麦粉にはグルテンが
あまり多く含まれてはいませんでした。

また、当時は酵母も使わずに
フランスパンを作っていたため、
必然的に固くなってしまったのです。

19世紀ごろになると酵母(イースト菌)を
使い始めたため若干フランスパンは
柔らかくなりました。

しかし、その他の材料は変えることが
なかったため今でも固いというわけです。

 

本場のフランスパンとは?日本のフランスパンとの2つの違い

では、フランスパンの本場フランスで
作られているフランスパンは、日本のものと
何が違うのでしょう?

大きく2つの違いがあります。

まず1つ目は、フランスのパンは1日しか
持たないということです。

日本のフランスパンは何日も持ち

ますが、
フランスでは買って次の日には
カチコチになってしまうそうです。

2つ目に、フランスでは
フランスパンの種類がたくさんあります。
 
「フランスパン」という名前では
売られておらず、もっと細かな種類に
分かれます。

代表的なものを5つ紹介しましょう。

 

バゲット

細長いフランスパンです。

日本でフランスパンと名付けられているのは
たいていバゲットです。

 

パリジャン

太くて長いフランスパンです。

よく映画や漫画で袋から
大きなフランスパンを抱えて歩く人を
見かけますが、あれが最も近いイメージです。

 

バタール

短いフランスパンです。
1人で食べきるときにぴったりの
サイズですね。

 

クッペ

丸っこくて真ん中に線が一本入った
フランスパンです。

小さいので切らずに
そのままかぶりつくこともできます。

 

ブール

丸くて十字の切れ目が入った
フランスパンです。

最近日本でも、おしゃれなパン屋で
見かけるようになりました。

 

まとめ

フランスパンは素材がシンプルですが、
歴史やその種類の多さを知ると
奥の深いパンであると言えます。

また、外側はカリっと、中はもっちりとした
フランスパンを作るのは技術が
必要だそうです。

パン職人の腕の差が
出やすいということですね。

フランスパンが
あまりに固くなってしまった場合は、
スープにつけて食べたり
フレンチトーストにして食べるのが
おすすめです。

今後もぜひ
フランスパンを楽しんでくださいね。
タイトルとURLをコピーしました