食品ロスはなぜいけないの?世界で問題視される3つの理由とは?

「食品ロス」という言葉を
聞いたことはありますか?

近年、特に先進国でよく話題に
挙げられるようになってきました。

食品ロスとは、
まだ食べられるのに捨てられた食品
のことです。

例えば、家庭内では
賞味期限が切れた食品や、食べ残しなど
がこれに当たります。

お店や企業でも、売れ残り、規格外、
パッケージが破損しているなど
様々な理由で捨てられる食品があります。

いろいろと問題視されている
食品ロスですが、
なにがいけないのでしょうか?

食品ロスがいけない理由は、

・環境に悪影響を及ぼすから
・資源の無駄遣いになるから
・経済的な損失になるから

です。

 

目次

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3分でわかる!食品ロスが問題になる3つの理由を簡単解説

先ほど述べたように、
食品ロスがいけないとされる理由は
3つのものがあります。

そのどれもが国家や地球にとって
深刻な問題です。

詳しく見ていきましょう。

 

環境に悪影響を及ぼすから

まだ食べられる状態の食品には、
食品廃棄物と違って
水分が多く含まれています。

玉ねぎを例に挙げて考えてみると
分かりやすいです。

玉ねぎの皮は食べられないので、
食品廃棄物として捨てますね。

しかし、身の部分は水分がたくさん
入っています。

これも捨てたとしましょう。

玉ねぎの皮だけ焼却処分した場合と、
身も一緒に焼却処分した場合は
どちらが時間や手間をかけることに
なるでしょう?

身も一緒に焼却したほうですよね。

このように、
水分の多い廃棄物は手間がかかるので
無駄にCO2を排出することに
なってしまいます。

これが積もりに積もって、
環境に悪影響を及ぼすのです。

 

資源の無駄遣いになるから

資源の無駄遣いは、
・エネルギーの無駄遣い
・食糧不足
を招きます。

加工食品などは、
工場で作られる途中で水や電気など
いろいろなエネルギーを使います。

もしこの食品が捨てられてしまったら、
製造の際にかかる資源は
すべて無駄になってしまいますね。
 
 
また、食糧不足
今世界中で深刻な問題になっています。

実は、世界では約10%の人が
食糧の調達が困難になっているのです。

世界全体の人口は、今後も爆発的に
増えると予想されます。

増えるのは主に貧困国や発展途上国の
人口です。

その人たちの中には、
食糧不足の人も多く含まれます。

その一方で、先進国は
人口が減少傾向なのにもかかわらず、
食品ロスが起こっています。

ちなみに、日本の平成29年の
食品ロスは年間約612万トンです。

これは国民一人当たり、
毎日お茶碗一杯のご飯を捨てているのと
同じ量です。

一人当たりの量を考えると、
非常に多いということが分かって
驚きました。

 

経済的な損失になるから

まず、家庭の食費は無駄になります。
買ったのに食べずに捨てたのですから、
お金をドブに捨てたような気持ち
なりますね。

飲食店では、
仕入れたのに使わなかった食材の分の
お金が損失分です。

自治体からしたら、
ごみの処分費用の損失につながります。

食品ロスは、社会全体の経済に
損失を与えてしまうのです。

 

どうにかしたい食品ロス!減らすための具体的な活動2選

ここまで見てきて、
食品ロスは私たちの暮らしに
かなり悪影響だということが
分かりましたね。

ここからは、
食品ロスを減らすための活動を
紹介します。

 

フードバンク

これは民間組織の取り組みのひとつです。
名前を聞いたことがある、という人も
いるかもしれません。

フードバンクは、企業や地域住民から
食品を格安で買って、福祉施設などに
寄付しています。

買うものは、主に賞味期限が近かったり
形が不揃いだったりする食品です。

ただ、フードバンクは非営利団体が
行っていることも多く、運営費などが
足りていないという問題もあります。

 

食品ロス削減推進法

こちらは、令和元年に施行された
法律です。

企業に食品ロスの削減を求めたり
都道府県に食品ロス削減計画を作るように
定めています。

毎年10月を食品ロス月間とし、
周知活動をすることにもなっています。

 

まとめ

食品ロスは、
家庭内の身近な問題でもあり、
地球規模の大きな問題でもあります。

フードバンクや食品ロス月間などの
新しい取り組みもされていますが、
まだ認知度がそこまで高くないのが現状です。

しかし、食品ロスは個人がすぐに
対策を始めることはできます。

家にある食品の期限管理を見直したり
食べる量まできちんと考えて
買い物したりすることで、
少しずつ食品ロスを減らせます。

 
一人一人の成果は小さなものですが、
多くの人が実践すれば
効果は見込めるのです。

これを機に、自分の家庭の食生活を
見つめなおしてみてくださいね!

 
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