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代表的な食材の一つがサンマです。
脂が乗って美味しく、お値段もそれなり。
そんなサンマですが、ここ数年、
他の魚と比べても明らかに値段が高くなってきました。
その理由ですが、
サンマの水揚げ量が極端に減ってきているようです。
1990年台~2010年台は、
98年、99年を除けば、
ほぼ20万トン以上を維持していました。
ところが、2015年に前年の半分ほどである
11万トンの漁獲量になったのを境に、
それ以降は10万トン前後まで漁獲量が下がり、
2019年にはついに、前年66%減の
4万517トンまで下がるという
異常事態が起こってしまいました。
そして2020年8月の水揚げ量ですが、
過去最低を更新し、
前年8割減の166.2トンまで下がったようです。
さて、そんなサンマですが、
実際のところ、どの地域で漁獲されているのか、
あまり意識したことはないのではありませんか?
サンマは北太平洋の温帯・亜寒帯域に生息する魚です。
必然的に、北の地域に行くほど漁獲量は上がる
と予想出来ますね。
実は、漁獲量のほとんどが北海道で、
なんとそのシェアは平均して45%にも及びます。
目次
実は豪快だった!?意外と知らないサンマ漁の方法とは?
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サンマは魚の中でも特に光に近付いてくる習性があり、
漁の時間は日没から夜明けにかけてです。
まず、レーダーでサンマの群れを探し当てると、
集魚灯を点けながら接近し、サンマを集めます。
次に、網を取り付けていない右舷側の光だけを残し、
サンマを右側に集めると同時に、
左舷側に取り付けた網を敷きます。
光に集まる習性を利用して、
サンマの動きを操っているんですね。
網の準備が終わると、今度は左舷側の集魚灯を点け、
右舷側を消すことで、網の中にサンマをおびき寄せます。
そして、サンマが網の中に集まったのを見計らい、
集魚灯を消すと、今度は左舷側の赤色灯を点けて、
光に興奮しているサンマを落ち着かせます。
最後に、サンマの群れが落ち着いて
網の中で旋回行動を取り始めたところを見計らい、
一気に網を引き揚げてフィッシュオンです。
漁としては非常にシンプルですが、
船全体を使ってこれらの作業を行いますので、
もしも海中を見通せるメガネでもあれば、
非常に豪快な漁の風景が見れるのではないでしょうか。
漁獲量日本一は北海道!じゃあ消費量日本一はどこなの?
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お話してきましたが、実際に食べる量が多いのは
どの都道府県なのでしょうか?
こちらも北の地域が上位を占め、一位は秋田県。
一年間に食べる量は3.62匹です。
ちなみに最下位は宮崎県で0.62匹。
全国平均では1.69匹となっています。
意外に少ないと感じませんでしたか?
赤ちゃんや高齢者も含めての平均ですから、
実際のところ、サンマを食べる年齢帯で考えると
もう少し増えるのでしょうが、それでも少ない気がします。
かくいう私も「最近サンマ食べる機会ないなぁ」
と思いつつも、年に二回くらいは食べていますので、
何気に平均以上のサンマを食べていたことになり、
驚きました。
昔に比べると一人暮らしやマンションでの
生活をしている方が多く、自宅で焼いて食べるという人が
減っている事が大きく影響しているのではないでしょうか?
私が今使っているコンロにもグリル機能はついていますが、
後片付けが大変なので一度も使ったことがありません。
たまに外食で定食屋さんに行くときに、
気が向いたら食べるくらいなので、
案外そんなものかもしれませんね。
まとめ
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かつては日本がほぼ100%を占めていました。
ですが、近年では中国やロシアの漁獲量も増えてきており、
また、温暖化の影響からくる水温の上昇もあり、
サンマが近海に来なくなってきていることも、
漁獲量の減少の一因のようです。
こうした理由もあり、庶民の魚だったサンマが、
だんだん高級魚化しているような気がします。
美味しい食べ物は人を幸せにします。
秋の季節、脂の乗った焼きたてのサンマに
大根おろしと醤油を添えた物を見ただけで、
お腹がすいてきますよね。
出来れば、庶民の食べ物であり続けるよう祈りつつ、
食材への感謝を忘れずに頂きましょう。