聞くことはありませんか?
例えば、
「サプライチェーンの関係で商品が品薄だ」
とか言われることもあります。
サプライチェーンとは
一体何なのでしょうか?
サプライチェーンをわかりやすく言うと、
商品を作り販売して消費者に届けるまでの
一連の流れのことです。
具体的には、
材料の仕入れ→製造→在庫管理→配送→販売
のすべての流れをサプライチェーンと
言います。
サプライは日本語で「供給」です。
商品の供給までの流れがチェーンのように
つながっているので、サプライチェーンと
言うのです。
目次
テレビを店頭販売するには?サプライチェーンの流れを具体的に解説
冒頭でも簡単に述べた通り、サプライチェーンは商品が消費者に
届くまでの一連の流れすべてを
意味しています。
ここで言う商品とは、コンビニの食べ物から
自動車まで、販売されるモノすべてのことです。
製造業や小売業、輸入業などでは
前からよく使われていた言葉ですが、
最近では一般化してきました。
それでは、今回はテレビを例に挙げて
サプライチェーンの主な流れや
何をするのかを解説しましょう。
材料の仕入れ
まず、テレビを作るにあたって必要な材料を仕入れます。
テレビの内部部品(半導体など)や
外部の部品(液晶など)に必要な材料を
生産者から買い取ります。
基本的に、部品は複数の会社から調達するため
仕入れ先との調整が必要になってきますね。
材料がそろわないと商品を製造できないので、
この過程が最も重要です。
製造
材料がそろったら、商品を製造します。テレビなら工場で製造しますね。
ここでは生産管理が必要になります。
仕入れのペースや注文量、
どれくらい売れるかの予測など
様々な情報を基に生産量と生産ペースを
決めます。
また、テレビ本体だけ作っても
販売はできません。
テレビ本体の他にも
付属のケーブルや梱包材、テレビを
入れる箱、取扱説明書なども用意して
一緒に梱包しなければいけません。
ケーブルを作る業者、
梱包材を生産したり仕入れたりする業者、
商品に合った箱を用意し印刷する業者なども
関わってきます。
在庫管理
商品が完成したら、在庫として保管されます。テレビなら、メーカーの倉庫などで
保管されることがあります。
ここでは、商品に寄りますが
卸売や小売りの各店舗の売れ行きや
注文に従って在庫を管理します。
配送→販売
各小売り店に出荷するテレビの台数が決まったら、配送業者が小売り店へ
商品を届けます。
小売り店で陳列され販売し、
やっと消費者の手へ渡るのです。
この一連の流れを見て
気づいたかもしれませんが、
商品を作るに当たって消費者の情報は
絶対に必要なことです。
商品の人気度や流行は
消費者の行動に現れます。
また、時期によって
売上の上がり下がりがある商品は
消費者の購買行動をしっかり知らなければ
いけません。
つまり、サプライチェーンは
製造→販売の一方向ではなく
双方向の仕組みだというわけです。
一方通行ではなく
すべてがつながっているため、
チェーンという名が付くのも納得ですね。
消費者のニーズが大切な理由とは?サプライチェーンの2つの問題点
サプライチェーンにも2つ問題点があります。まず一つ目に、
ニーズを見誤ると売れ行きに響くことです。
仕入れ業者や製造業者の結びつきが
強くなりすぎると、消費者のニーズを
無視したりニーズが見えなくなったりして
しまうことがあります。
そうなると、求められている商品が作れずに
売上が落ちてしまうのです。
こうならないためには、
何処か一つの過程に偏らずサプライチェーン
全体を見直すことが必要になります。
二つ目は、物流が止まったときの
リスクが大きいことです。
不可抗力をきっかけに仕入れや製造が
ストップすると、そのあとの過程が
すべて止まります。
そうなると商品の販売すら
できなくなってしまうのです。
まとめ
今は一つの商品を作って販売するのに、複数の国が関わるのが当たり前に
なっています。
国内だけでなく世界的なサプライチェーン
が作り上げられると、それだけ市場も
大きくなりますよね。
つまり、ますます競争が激しくなるのです。
日本の国産製品も、これからの時代に
適応した商品がたくさん作られることを
期待しています。