駅のホームドアの仕組みとは?2つのタイプを分かりやすく解説

近年、都市圏を中心に
ホームドアが設置される駅が
増えてきています。

ホームドアのある駅を
利用したことのある人も
いるのではないでしょうか。

ホームドアは安全面で非常に重要なもので、
今後も設置される駅の数は
多くなっていくでしょう。

では、ホームドアの仕組みはどのようなものが
知っていますか?

実は仕組みは
そこまで複雑なものではありません。

連動式のタイプと非連動式のタイプの
二つがあります。

連動式は、自動列車運転装置(ATO)や
定位置停止装置(TASC)と連動して
電車が止まったときに自動で開く
システムになっています。

非連動式のホームドアは、
電車が駅に止まったときに
車掌がボタン操作することで
ドアを開けるという仕組みです。

ホームドアは後から設置したものが多いので
システムも既存の物に上乗せしたような
仕組みとなっているのです。

 

目次

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仕組みはどう違う?駅のホームドア2つのタイプをくわしく解説

冒頭でも説明したように、
ホームドアは連動式と非連動式で
開く仕組みが異なります。

どのホームドアが
どんな駅で使われているのか、
もう少し詳しく解説しましょう。

連動式

連動式のホームドアは、
電車の自動停車と連動させて
動く仕組みになっています。

連動させるシステムは、
自動列車運転装置(ATO)
というものです。

ATOは、簡単に言うと
電車の発車以外をすべて自動で行なう
システムです。

電車の扉が閉まり、完全に停止している状態で
運転士が発車の指示を出すと
電車が次の駅まで自動で運転してくれます。

その間の電車の速度調整も
自動で行なわれます。

そして、電車が止まるときには
ATOのシステムの一部である
定位置停止装置(TASC)
使われます。

TASCは、
あらかじめ設定された電車の停車位置に
自動できちんと止まるシステムです。

この、電車が自動で止まった際に
ホームドアも一緒に動くように
なっているため電車が来てすぐに
ホームドアが開くようになるのです。

そのため、電車が来ていない間や
電車の停車位置が異なる場合は
間違ってホームドアが開くということも
起こりません。

 

非連動式

連動式のホームドアは完全に自動で開くため
とても便利だと思ったことでしょう。

しかし、連動式のホームドアには
ひとつ欠点があります。

ATOを採用していない路線では
機能しないという点です。

また、連動式ではコストがかかるため
予算が無くても早く導入したい路線では
非連動式が採用されることがあります。

非連動式は、車掌のボタン操作でホームドアが
開閉する仕組みになっています。

基本的に駅構内側からは動かすことが
できません。

電車が止まった後に車掌がボタンを押すと、
ホームドア→電車ドアの順で扉が開きます。

乗降終了後もボタン操作が必要で、
電車ドア→ホームドアの順に閉まります。

毎回人の目で確認する必要があるので
タイムロスが生じますが
連動式と比べて導入が簡単です。

 

なぜホームドアが増えているの?メリットは利用客の安全性向上

設置にコストがかかるホームドアですが、
なぜ設置駅が増えているのでしょうか。

一番は、安全性が高まるというメリット
あるからでしょう。

ホームドアがあると、ホームの転落事故が
大幅に減るという結果も
いろいろなところで証明されています。

視覚障害者の人にとっては
ホームドアがあると
転落する心配も減りますし、酔っ払いや
具合の悪い人が誤って足を滑らせて
転落する危険もなくなります。

また、ホームからの突き落としによる転落も
防ぐことができるので犯罪防止にも
一役買ってくれますね。

さらに、床から天井まであるフルスクリーンの
ホームドアを設置した場合、ホームの密閉性が
高まることからエアコンの効きが
良くなります。

夏場の蒸し暑いホームや
冬の寒いホームともおさらばできるのです。

 

まとめ

ホームドアは電車の自動運転システムと
連動しているというのを聞くと、
技術の進歩によって安全性が高まったのを
実感しますね。

今後、もっと開発が進めばホームドアの
設置コストも減っていくでしょう。

全国の駅でホームドアが設置されるように
なる日もやってくるかもしれませんね。
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