ありますか?
DtoCとは、
生産元が消費者と直接取引をする
ビジネス方法です。
Direct to Consumerの略語で、
D2Cという呼ばれ方もしています。
アメリカで広まったビジネスの言葉で、
最近では日本でも
注目を集め始めています。
企業→企業の取引を表すBtoBや、
企業→消費者の取引を表すBtoCとは
違う概念です。
それでは、DtoCのビジネス方法を
簡単に説明しましょう。
DtoCは主に自社のECサイトを通じて
商品を販売します。
直営店で販売することもあります。
小売店を通さないことが特徴のひとつです。
目次
DtoCの特徴とは?2社の例で詳しく解説!
冒頭でも説明した通り、DtoCを採用する会社は、
・自社のECサイト
・直営店
で消費者に直接商品を販売します。
具体的に紹介しましょう。
ECサイトでの販売
これは、最も一般的なDtoCの手法です。Amazonなどの大手の通販サイトに
依存せず、オリジナルのECサイトから
販売をします。
通常、小売店に置いてあるような商品は
卸業者などいくつかの業者の仲介を経て
販売されていますよね。
商品の広告活動も、
広告代理店が行ないます。
DtoCでは、
商品の企画、製造、広報、販売、配送まで
そのすべてを自社で担うのです。
ここで、日本のDtoCブランドの
具体例を2つ紹介します。
cohina
アパレルブランドのcohinaは、小柄な女性のためのファッションに
特化した商品を販売しています。
主に身長155㎝以下の人が着て
似合う着丈や身幅の洋服が
作られています。
ファストファッションや大手の
アパレルメーカーでは
あまり種類が豊富ではない分野に
注目して商品を開発しているんですね。
公式オンラインショップを見ると、
実際に小柄な女性がモデルとして
写っていたり、商品開発にも小柄な女性が
関わっていたりすることが分かります。
また、Instagramを活用した宣伝が
活発に行われており、
フォロワーは16万人を超える数です。
テレビCMがないかわりに、
消費者の声を直接聞けるSNSを
活用できているといえるでしょう。
BASE FOOD
こちらは、食品会社です。ビタミン、ミネラルなどの
栄養がつまったパンやパスタの販売を
している会社です。
忙しい人でも手軽に栄養を取ることを
コンセプトに、自社で製造・販売を
しています。
この会社も自社のECサイトで商品を
販売しています。
また、SNSでは
アレンジレシピを紹介するなどして
宣伝活動をしています。
直営店での販売
近年、ECサイトの売れ行きが好調になったDtoCブランドの中で、直営店を運営する
会社も出てきました。
ECサイトでは
商品を試着したり実物を触ったりして
確かめることはできませんね。
この欠点を補う形で
直営店での販売がされているのです。
日本ではまだほとんど見かけませんが、
これからDtoCブランドが広がるに
したがって直営店も増えていくことでしょう。
DtoCは顧客にもメリットがある訳とは!?
先ほど具体例で紹介した2社のように、DtoCブランドはブランドコンセプトが
はっきりしているというメリットが
あります。
コンセプトがはっきりしているという
ことは、どんな人に買ってほしいのかも
分かりやすいということです。
そのため、SNSでの宣伝内容も
顧客の希望に沿ったものに
することができますね。
また、SNSでは直接反応をもらえるので、
次の商品開発にも役立てることが
しやすいです。
このようなことから、
DtoCブランドは消費者に
寄り添った商品を作るのに向いている
ことが分かります。
まとめ
モノがあふれる世の中において、DtoCは新しい価値に基づいたビジネスで
あることが分かりました。
現在、大手のECサイトを世界中の人が
利用していますが、価格競争や価格崩壊、
商品の質の低下が問題となっています。
このような問題を解決するための
一手として、DtoCは効果のある手法では
ないでしょうか?
また、市販の製品では使いづらいという
悩みを持つ人たちがいましたら、
DtoCブランドを探してみるのを
おすすめします。
きっと自分に合った商品を
見つけることができますよ。
DtoCはいろいろな可能性を秘めた
ビジネスです。
今後も注目したいですね。