こんな文句を聞いたり見たりしたことは
ありますか?
言うは易し、行うは難しというように
森林資源を守るってなかなか難しい
ことですよね!
でもですね!そんなちょっと他人事のように
感じてしまう森林保全に密接に
かかわっているのがこの『FSC認証』!
FSC認証とは、木を切るところから始めて
消費者のもとに届くまでを全部評価して、
「環境を守ってますね!」と認められた
ものに与えられる認証です。
あなたを含めた消費者が
このマークのついた製品を利用すると、
回りまわって地球の緑を守ることに
つながるのです!
びっくりですね!
目次
何の略?FSC認証の内容と組織について解説!
さてFSC認証がどうやら環境保全に関わるものだということは分かりましたが、
じゃあ「FSC」って何なんでしょう?
実はこれ、森林管理協議会
(Forest Stewardship Council®)の略で、
FSC認証の規格を決めている組織のこと
なんです!
つまり森林資源を利用する際に
「法律とかのルールを守ってる?」
「地域社会の役に立ってる?」
などといった
「資源を持続可能なかたちで 管理できているか」 の観点からFSC認証の規格を
策定しているんですね!
もとは「森林資源バンバン使ってるけど、
もっと責任もって管理した方が
いいんじゃないの?」という意識を
世界に広めるために1994年に設立 されました。
歯止めなく資源を使いまくっていたら
近い将来に資源が枯渇するのは
なるほど納得!という感じです!
この組織がなかったら現在の資源問題は
もっと深刻だったかもしれませんね!
かつては、
WWF(World Wide Fund for Nature:
世界自然保護基金)がこの組織の母体
となってこの活動を支援していました。
現在のFSCはWWFから完全に独立し、
WWFはステークホルダー(利害関係者)の
ひとつとしてFSCにかかわっています!
FSC認証の審査基準とは?規定となる10原則!
FSC認証は資源の生産から加工・流通までをすべて評価した上で与えられる認証です!
この認証制度は環境を守る団体はもちろん、
先住民族・労働者の権利を扱う団体から
民間企業まで環境・社会・経済のそれぞれの
分野の視点から策定されています。
FSC認証には10個の原則と70の基準があり、
この規定に当てはまるかどうかで
審査を受けます。
それでは具体的にどんな規定があるのか
見てみましょう!
【10の原則】
① 「法律や国際的なルールを守っていること」
② 「働く人の権利や安全が守られていること」
③ 「先住民族の権利を尊重していること」
④ 「地域社会を支え、良い関係を築いていること」
⑤ 「さまざまな森の恵みを生かし、それらを絶やさないこと」
⑥ 「豊かな森林の自然環境を守ること」
⑦ 「いろいろな意見を聞きながら森も管理を計画すること」
⑧ 「森や管理の状態を定期的にチェックすること」
⑨ 「環境や文化など、その森が持つ大切な価値を守ること」
⑩ 「環境に配慮した管理活動をきちんと実施していること」
いかがですか?自然環境だけではなく、
生産現場の住民への配慮や経済的に
どのような影響を与えるのかなど、
多角的な視点から原則がつくられている
ことが分かりますね!
認証を受けることで、
消費者のもとに届いた際に
「この商品は持続可能なかたちで
森林管理をしていますよ!」
という証明ができます。
もしあなたが環境保全に興味があって、
そんな活動に協力したいと思っているの
ならば、FSC認証を受けた商品を選ぶ
ことで自然と環境を守ることに
つながるのです!
それにしても「自然を守る」という
言葉だけ聞くと、なんだかえらい子
ぶっているようでむずむずします!
でももし資源がなくなると困るのは
自分ですもんね!
数十年後に自分が苦労するのは
嫌ですから、資源が管理できる
今のうちに対策しておきたいものです!
まとめ:「消費者がFSC認証を意識すると、自然が守れる!」
さて、FSC認証が持続可能な森林資源の管理を証明する認証
だということがお分かりいただけたかと
思います!
FSC認証は生産の現場だけではなく
加工や流通の過程もすべて評価して
与えられるもの!
だから、あなたのような消費者が
この認証を受けた商品を積極的に買ったり
することが管理された森林資源を利用する
ということになるんですね!
まあ積極的でなくとも最近はよく
このマークついていますからね!
むしろ買わざるをえないかもしれません!
あなたも知らず知らずのうちに
環境保護に協力しているのかも
しれませんね!
スーパーなどで見かける機会も多い
FSC認証のマーク!
お買い物の際は、ぜひこのマークの付いた
商品を手に取ってみてはいかがでしょうか!