神社を参拝するとドンッと
出迎えてくれる門ですよね。
それぞれの神社によって色や形が異なっており
見ていて面白いなというファンも多いはず。
でも「何故あの形になったの?」と
気になったことありませんか?
調べてみると
天照大神の歴史と神社に鳥居がある理由
の2つが関連していました。
今回は、鳥居が今の形になった由来と
意外と知らない鳥居の正しいくぐり方についてお伝えします。
目次
そんな歴史があったなんて⁉鳥居があの形になった由来とは?
鳥居の形や名前に関しては諸説ありますが鳥居があの形になった由来は、
・人間と神様の境界の門として造られたから
・神様の前に鳥の留まる場所を造るため
という2つの説があります。
では、詳しく説明していきます!
鳥居があの形になった由来は?
はっきりした理由はわかっていませんが日本発祥という説と海外発祥という説があります。
日本発祥の由来としては
天照大神の話が有名です。
<あらすじ>
天照大神(あまてらすおおみかみ)が
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱行に怒り
天の岩屋戸という所に隠れました。
すると世の中は暗黒に包まれ
それを救うため神様たちが
鳥を木に留まらせて鳴かせたところ
天照大神が岩屋戸から出てこられました。
それから、神様の前に鳥の留まり木を造るように
なったことから、今の鳥居の形が作られたと言われています。
つまり「鳥居」という名前は
神様の遣いである鳥が留まる場所(居る場所)
という理由から名づけられたということです。
海外発祥の話としては
インドや朝鮮半島、モンゴルなどの建造物に 由来する
と言われています。
特に中国の牌楼という建造物が
原型であると言う話が有力です。
どちらの説も筋が通っていて納得できますね!
しかし真相は謎に包まれたままです…
何故神社に鳥居があるの?
鳥居はよく神社の入り口に置いてありますがこれは人間と神様の境界を現しています。
門の内側はあなたが暮らす人間の世界。
外側は神様がいる神聖な場所。
鳥居を造る事で、悪が入ってこないようにする
結界の役割があるとも言われています。
ジブリの千と千尋のようですね♪
鳥居は大きく分けて2つの系統がある
鳥居には全部で60種類もの形があると言われていますがその中でも大きく「神明鳥居」と「明神鳥居」という
2つの系統に分かれています。
神明鳥居(しんめいとりい)
神明鳥居は、最初に造られた形であると言われ
靖国神社などは、この系統の鳥居です。
特徴は
・シンプルな構造
・直線的
・2本の円柱で支え、その上に2本の横木
・最上部の笠木が長く、その下の貫は貫通していない
明神鳥居(みょうじんとりい)
明神鳥居は、現在全国に多くみられる形であり
稲荷神社などは、この系統の鳥居です。
特徴は
・最上部の笠木が反り返っている
・下の貫が貫通している
・柱の両脇に台石がある
・楔と額束がある
確かに意識すると全然違うことがわかります!
明神鳥居は少しオシャレな感じがしますね。
日本人なら知っておきたい!鳥居をくぐるときの正しい作法とは?
鳥居の良さがわかったところで次は鳥居を通る際の作法を学んでおきましょう!
<作法>
1.まず服装を整える
2.鳥居に向かって一礼
3.中央を避けて左側を通る
4.左足から踏み出して歩く
5.鳥居に向かって一礼
以上が正しい作法です。
意外とたくさんありますね。
鳥居に向かって一礼するのは
人間界でいう「お邪魔します」という意味を込めています。
中央を避けるのは、
真ん中は神様の通り道と言われているからなんですね。
また「左側」「左足」にこだわっているのは
神道で、左は神、右は人を意味すると言われているからです。
その後水でお清めをして神社に参拝します。
帰る時も鳥居の前でしっかり一礼をしてからくぐりましょう!
少しの動作でも様々な意味があり
とても奥が深いですね。
まとめ
<鳥居の形の由来>・神様の前に鳥が留まる場所を造ったから
・人間と神様の境界線を示す門として造られたから
<鳥居をくぐる作法>
1.まず服装を整える
2.鳥居に向かって一礼
3.中央を避けて左側を通る
4.左足から踏み出して歩く
5.鳥居に向かって一礼
以上が、鳥居の形の由来とくぐるときの作法です。
鳥居の歴史がわかると、次に神社に行ったときに鳥が留まっていたら
心が躍りそうです♪
鳥居の作法も曖昧だったものが確信に変わり正しいマナーで参拝することが
できますね。
神社に行ったら是非、それぞれの鳥居の形を比べてみてください。