奈良には鹿がなぜ多いの?理由を徹底解説【実は神の使いだった!?】

日本の古都奈良といえば…

東大寺の大仏に興福寺の五重塔
そして春日大社
鮮やかな朱塗りの社殿など
色々と思い出されるところですが、
奈良と言えば鹿でしょ!という方も
かなり多いのではないでしょうか。

 
昔から
奈良のマスコット的な存在として
多くの人々を出迎え、
観光客にお辞儀をして鹿せんべい
ねだる鹿の姿には癒しを
感じさせられます。

 
 
しかし、よくよく考えてみれば
奈良公園にいくら緑が多いとはいえ、
それなりに市街地のはずなのに
なぜこれだけの鹿がいるのでしょうか。

同じような
自然に近いというだけの都市ならば、
日本全国至る所にありますが
そういったことはあまり
聞いたことがありません。

 
さらに言えば鹿の方にも
まったく人を恐れる様子がない
ですよね。

むしろ公園を占拠し、
自動車のことなどまるで気にする
様子もなく道路を自由に
歩き回っています。

 
なぜなのでしょうか?

 
それは、奈良の人々が
古くより鹿を神の使いとして
大切にしてきたという歴史が
あるからです。

それはどういうことなのか、
事の経緯をもう少し詳しく
説明しましょう。

 
 
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はじまりは氏神様が乗ってきた白い鹿!?

話は奈良に平城京の都が
置かれていた時代に遡ります。

それは、今も奈良観光地として
人気の高い春日大社
創建にかかわる話です。

 
と、その前に平城京について
少しお話します。

平城京とは、
今の奈良市街を含む一帯に
整備された古代都市の名です。

 
一時的に
あっちやこっちやと首都が
引っ越ししていた時期なんかも
ありますが、概ね
和銅3年(710年)から
延暦3年(784年)にかけて
首都とされ、政治や経済、宗教、
文化の中心地となっていました。

 
 
そして平城京の町の東、
春日山と呼んだ方が
分かりやすいと思いますが
御蓋山(みかさやま)の麓に、
国家と国民の繁栄を願うため、
時の天皇によって社が建てられました。

神護景雲2年(768年)のことです。

これが後の春日大社の始まりとなります。

 
この春日大社には、当時朝廷内で
力をつけていた藤原氏の氏神である
タケミカヅチノミコト(武甕槌命)・
フツヌシノミコト(経津主命)・
アメノコヤネノミコト
(天児屋根命)・ヒメガミ
(比売神)が祀られています。

そしてこの祭神として祀られている
タケミカヅチノミコトは、
春日大社創建のとき
常陸国香島(茨城県鹿嶋市)から
白鹿に乗ってやってきた
いわれています。

 
これ以後、鹿は神の使いとされ
神鹿(しんろく)と呼んで
奈良の人々から敬われるようになり、
保護対象として扱われるようになった
とのことです。

 

鹿が保護されてきた歴史とは?傷つけてしまうと処刑されていた!?

奈良の鹿と
藤原氏の氏社である春日大社との
関係については先ほど述べた
通りですが、やはり
藤原氏の氏寺であった興福寺
同じように鹿を保護するようになります。

 
そして実質的に
大和国を支配するほどになった
興福寺は、鹿を傷つけたものには
重い処罰を下しました。

中には処刑されたものもいたそうです。

 
つまり、奈良に住む人々が
自発的に保護していたというよりは、
させられていたという方が
正しいかもしれません。

多少の強弱はありながらも
こうした時代が長い間続きました。

 
 
状況が変わったのは
明治になってからで、今度は
鹿にとって受難の時代となります。

施設へ収容されてしまったり、
戦時中の食糧難で密猟
遭ったりなどして
一時はなんと数十頭単位にまで
数を減らしたそうです。

 
ですが、ようやく戦争を脱し
社会が落ち着きを取り戻すと、
積極的な保護活動動物愛護の機運が
高まりました。

そうして、鹿は次第に数を増やして
今では奈良公園に1200頭ほどが
生活するようになり今に至っています。

 

まとめ

最近、
体調を崩す奈良の鹿が増えている、
あるいは観光客が襲われてけがをした
というニュースをテレビなどで
よく見かけます。

 
今はどうか分かりませんが、
修学旅行の定番と言えば
新幹線に乗って京都・奈良という
時代がありました。

かく言う私も奈良に
修学旅行に出かけた口なのですが、
当時はあまりそのようなニュースは
聞かなかったように思います。

 
 
昔より外国人が増えたことにより、
鹿に対する扱いが
変わってきているのかもしれません。

あるいは、SNSの普及で
無理な写真撮影ということも
あるのかもしれません。

 
確かに奈良の鹿はそこまで
凶暴ではないでしょう。

ですが、
いくら人慣れしているとはいえ、
そこは野生動物

 
今後事故が多発し、
いろんなルールでがんじがらめと
ならないよう祈るばかりです。
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