1960年代~1970年代にかけて
廃線となった路線も多く、
現在の路線数は少ないものです。
しかし、路面電車は根強い人気がありますよね。
電車愛好家の方々だけではなく、
一般層からの支持も強いように思います。
最近では路面電車を増設するという計画も
全国各地で立てられるようになってきました。
では、路面電車にはどのような
メリット、デメリットがあるのでしょうか?
路面電車のメリットは、
- 排気ガスを出さない
- 路面からすぐに乗れる
- 渋滞に巻き込まれない
- バスよりも多くの乗客を運べる
反対にデメリットは、
- 路線が短い
- 停留所が狭い
- コストがかかる
目次
路面電車4つのメリット!環境や利用者の視点から解説!
路面電車は主に街中・市街地を走ります。バスも街中を走っていますね。
よって、路面電車のメリット、デメリットを
考えるときはバスと比較するとよいでしょう。
まずは、路面電車をバスと比較したときの
4つのメリット
①排気ガスを出さない
②路面からすぐに乗れる
③渋滞に巻き込まれない
④バスよりも多くの乗客を運べる
について解説しましょう。
①排気ガスを出さない
路面電車は電気で動くので
排気ガスを出しません。
バスよりも環境にいい乗り物ですね。
ただでさえ市街地は
車の排気ガスにより空気が悪い状態なので、
路面電車にシフトチェンジすれば
空気の悪さは軽減されそうです。
②路面からすぐに乗れる
路面電車は停留所からすぐに乗ることができます。
地下鉄やモノレールの駅のように
階段を上り下りする必要はありません。
車椅子ユーザーや足腰の弱い人などは
路面電車だと乗降の手間が省けますね。
最近だと、超低床車(地面からほとんど段差がない)
タイプの車両が取り入れられています。
超低床車は乗りやすいのはもちろんですが、
乗り心地もかなり良いです。
バスと比べても、路面電車は
バリアフリー化を進めやすいと思います。
実際、バスよりも路面電車のほうで
高齢者や車いすの方が乗っているのを
よく見かけます。
③渋滞に巻き込まれない
路面電車には専用の軌道が敷かれています。
そして基本的に、自動車やバスは
その軌道に侵入できません。
よって、路面電車は道路上を走っていても
渋滞に巻き込まれることはほとんどありません。
バスに比べて時刻表通りに
運行できることが多いです。
④バスよりも多くの乗客を運べる
路面電車1両とバス1台の
乗車できる数を比べると、
路面電車のほうが少ないです。
しかし、路面電車は編成を増やせば
輸送量は何倍にもなります。
そうすると、バスよりも多くの乗客を
運ぶことができるようになります。
通勤・通学の時間帯には編成を増やし、
空いている時間帯には1両で運転できるので
臨機応変に対応できて便利だと思います。
編成を増やせば、バスのように
乗客がすし詰めになることもないので安心ですね。
路面電車のデメリットとは?3つの要因をバスと比較!
路面電車をバスと比べたときのデメリットもあります。
①路線が短い
②停留所が狭い
③コストがかかる
この3つについても解説しましょう。
①路線が短い
路面電車はバスよりも
路線が短いことがほとんどです。
また、バスのように複雑な経路を
敷くことはできません。
よって、路面電車が運行する範囲は
限られたものになってしまいます。
残念ですが、これは路面電車の特質上、
どうしようもないことです。
バスのほうがあらゆる場所へ
行けるということですね。
②停留所が狭い
路面電車は道路上に専用の停留所がありますが、
広さが狭い停留所が多いです。
例えば雨が強い日は停留所で
待つのも一苦労です。
また、停留所からはみ出てしまうと
自動車と接触するおそれがあるので
一度に待てる人数にも限りがあります。
イベントなどで停留所が大混雑する日は
停留所へ並ぶための行列に並ぶという
なんとも奇妙な光景も目にします。
③コストがかかる
路面電車を走らせるには
専用の軌道を建設する必要があります。
軌道の点検や車両の整備などにも
コストがかかります。
バスよりも維持費が高いのです。
しかし、路面電車の車両はバスよりも
はるかに長持ちするので、
すぐに廃線にならずに長期的な運行ができれば
コストの問題はなくなります。
まとめ
路面電車は、市街地を走るうえでバスよりも優れた点がいくつかあることが
分かりました。
最近では、路面電車を街の景観の一つとして
停留所に自然を取り入れたり
装飾した電車を走らせるという取り組みも
行われています。
路面電車は市民の生活が便利になるだけではなく
観光資源としても有効活用できる可能性を
秘めているということですね。
路面電車の今後に期待しています。