どれも会社員の収入に関する単語だとは
すぐに理解できるかと思います。
でも、もしかしたら
「全部同じ意味じゃないの?」と
思っている方もいるかもしれませんね。
それくらい言葉としてはよく似ていますし、
呼び名も非常に多い!
実は各々下記のような意味となります。
給料…いわゆる基本給。
残業代など諸手当を含まない報酬。
給与…会社から支給されるすべての報酬。
ボーナスなどもここに含まれます。
手取り…給与から税金や社会保険料などが
控除された、実質私たちの手元に入るお金。
…という感じ。
本当は3つとも全く違うんです!
日常会話では混同しがちですが、
意味合いを知らないと
損をすることもあるかもしれません。
それでは詳しく解説していきますね!
目次
もう間違えない!給料・給与・手取りの違いを詳しく説明!
前述を読んでいただくと『給料・給与・手取り』は、
少しずつ指している報酬の内容が違うことが
お伝え出来たかと思います。
では、詳しく
『何がどう違うのか』を解説していきますね。
給料
【給料=基本給】基本給とは文字通り、
『お給料の基本』となるものです。
一定期間働くことで受け取れる
毎月決まっている報酬ですね。
基本給の決め方は会社によって異なります。
給与
【給与=会社からもらえる全ての報酬】給与には様々なお金が加算されています。
『ボーナス』『インセンティブ』
『残業費(時間外報酬)』などの
追加報酬はもちろん、『通勤手当』も
給与に含まれます。
ちなみに『給与』はお金だけとは
限りません。
食事などの『現物支給』や
社員販売などを『商品を安く買う権利』、
『福利厚生施設の利用』なども
『現物支給の給与』に当てはまります。
しかしこれらは価値の査定が難しいため、
課税対象ではありません。
手取り
【手取り=給与から税金などが控除された実質手元に入るお金】
一番意識する金額ですね!
私たちの手取りは、
給与から様々なものが控除されています。
『社会保険料』(健康保険料・
厚生年金保険料)は給与に対して
約15%の割合で課税されています。
さらに、『雇用保険料』『所得税』
『住民税』40歳以上60歳以下の方は
『介護保険料』と課税され、
ようやく私たちの受け取り金額である
『手取り額』となるのです。
「給与額がそのまま支給されたら
いいのに!」と思うのは
筆者だけじゃないはず…!(笑)
月給と月収の違いとは?正しく使い分けられていますか?
上記の3つと同様、よく混合されるのが『月給』と『月収』の違いです。
『月給』とは
『毎月固定で支払われる賃金』のことです。
『給料』と同様に感じますが、
『月給』の場合は『基本給』に
『固定手当』を足した金額となりますので
少しだけ違います。
この『固定手当』とは、
役職手当や資格手当などを指します。
一方の『月収』とは、
前述の『給与』の意味に近しいものです。
『基本給+固定手当+変動手当』が
月収と呼ばれます。
『変動手当』とは成績によって
金額が前後するインセンティブや
時間外手当、通勤手当を指します。
まとめ
全て同じ報酬を指す言葉ですが、種類が多くてややこしいですよね…。
日常会話ではそこまで
気にしていない方も多いと思うので、
これらの知識はあまり使うシーンは
無いかもしれません。
しかしお金に関する知識は
知っていて損はありません。
多くの方が額面給与や手取りさえ高ければ
基本給を気にしないのでは、と思います。
実際、私もそうでした。
内訳の計算を意識したのは
『基本給が低いと損をすることが多い』
という同僚の一言からでした。
そこから芋づる式に
色々調べた経緯があるのですが、
まず『仕事の報酬』に関する呼び名が
多いこと多いこと…。(笑)
基本の「き」のつもりで、
給与・給料に関する呼び名知識を知って
掘り下げると調べものもしやすいですよ!