意外と知らない!?ノーベル賞の賞金って財源はどこからくるの?

世界でも素晴らしい発見をしたり、
素晴らしい成果を達成した人に贈られる
ノーベル賞

このノーベル賞の受賞者が
発表されるときには、
いつも話題になっていますよね。

ノーベル賞を受賞すると、
大変な額の賞金ももらえることは
きっとあなたも知っていると思います。

では、そのお金は一体だれが
どうやって払っているのでしょうか?

実はノーベル賞の賞金は、
ノーベルの遺産を管理している
ノーベル財団」という団体が
出しています。

ノーベル財団は、
ノーベルさんが残した莫大なお金を運用して
ノーベル賞の賞金を毎回おなじくらい
出せるようにしています。

 

目次

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気になるノーベル賞の財源事情!毎年賞金を渡してなくならないの?

さて、ノーベル賞の賞金は
ノーベル財団が出しているわけですが、
毎年たくさんのお金をあげても
なくなってしまわないのでしょうか?

答えは「なくならない」!

財団はノーベルの遺産を上手に運用して
お金を増やしているんです。

ノーベルさんの遺産を
ただ賞金としてあげていたら
すぐになくなってしまいますよね!

ノーベル賞では、
この増えた分のお金を賞金として
受賞者にプレゼントしています。

また、受賞者が公平に決まるように
国からの寄付はすべてお断り!
民間からの寄付もあまり
受け付けていません。

けっこう厳しめですね!

でもたしかに、
誰か決まった人から寄付を受けていたら
その人の言うとおりに受賞者を選ぶ!
なんてことになりかねません!

だから寄付を受けるときは
とっても注意が必要なんですね!

そのため
この財団の資金運用が上手くいかないと、
その分賞金が下がってしまうことも
あります。

 
過去には戦争不況によって
賞金が少なくなったこともありました。

例えば1915年、
第一次世界大戦の頃です。
ノーベル財団があるスウェーデンでは
戦争のためにみんなから
税金をとることにしました。

それまでよりもたくさんのお金を
払わなければいけなくなり、
当時の賞金は毎年少しずつ下がって、
1919年には3090万円にまでなりました。

第一回目の賞金が今でいう
1億5984万円くらいでしたから、
どれだけ下がったのかがよくわかりますね!

その後不況や
第二次世界大戦にも苦労しますが、
現在では税金を払わなくてもよくなったり
投資できるところが増えたこともあって
一番初めと同じくらい、
約1億2000万円の賞金にまで戻っています。

賞金が低い時代に受賞した人は
もらえるお金に関しては
少し残念だったかもしれませんね。

 

研究費だけじゃない!?歴代の受賞者たちの賞金の使い道とは?

さて、ノーベル賞の賞金は、
現在約1億2000万円。
一番少ない1919年でも3090万円もあります。

受賞者の功績を考えれば
確かに納得できるお金ですよね!

では、歴代の受賞者たちはこれらの賞金を
何に使ってきたのでしょうか?

 
ノーベル賞を日本人で初めてもらった
湯川秀樹博士は、このお金をすべて
若い研究者たちを育てるために使いました。

「すべて」ってかっこよすぎませんか?

湯川博士にとって、
自分より後の世代を育てることが
一番嬉しかったことなのかもしれませんね。

他にも、放射線研究でノーベル賞を受賞した
マリー・キュリー博士、
ピエール・キュリー博士、
アンリ・ベクレル博士はこれらを
自分たちのさらなる研究に使いました。

(その後マリー・キュリー博士は
その研究が認められ、1911年にも
ノーベル賞を受賞しています。)

研究費はあればあるほど安心ですよね!
研究成果を自分が生きているうちに出した
というのにも驚いてしまいます!

また、2009年にノーベル賞を受賞した
オバマ大統領は、その賞金を慈善団体や
教育支援団体に寄付しています。

 
おまけ話ですが、
ノーベル平和賞を受賞するのは
国のトップだったり慈善団体が多いです。
その方がたが賞金を寄付するのは
「あぁ~なるほど~」って感じですよね!

一方で
自分の好きなことにお金を使った人々も
もちろんいます。

例えば
2001年にノーベル物理学賞を共同受賞した
ヴォルフガング・ケターレ博士
賞金を住宅を買うのと子どもの教育費
使いました。

なんだかちょっと安心しますね!
自分のことにもやっぱり使ってくれないと!

また有名な話では
1921年にノーベル物理学賞を受賞した
アルベルト・アインシュタイン博士
賞金を離婚の慰謝料にあてています。

しかも驚いたことに彼は
受賞の2年前に賞金を慰謝料にする
という約束をしていました。

もちろんそれまでの
彼の研究成果があってのことですが、
この発想にはびっくりしてしまいますね!

 

まとめ:ノーベル賞は人類に貢献した人に与えられる最大の栄誉!

なんだかお金の話ばかりしてしまいましたが
研究を進める科学者や文学者にとって、
お金が必要なこともまた真実。

賞金がこんなに高いのも、
それだけ私たち人類にとって
ものすごいことをしたと知らせる
わかりやすい目印なのかもしれません。

ノーベル賞の賞金を管理するノーベル財団
これからも不況などに負けずに
頑張って賞金額を維持してほしいですね!
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