アメリカ・カリフォルニアにおいて
大規模な山火事が起こったことは
あなたの記憶にも新しいはず。
見渡す限り一面が火の海…!!
想像するのも恐ろしいですね。
さてそんな山火事ですが、
あなたはなぜ山火事が起こるのか
ご存じですか?
実は、山火事の原因は
その多くが人間の行動によるもの!
例えば焚火や火入れ、
放火やたばこなどが挙げられます。
そしてもう一つ、山火事の原因となるのが
自然発火です。
「山が燃える」そんな状況が
なぜ起こってしまうのか。
ここからは山火事の原因とその予防策について
一緒に詳しく見ていきます!!
目次
衝撃の事実!山火事の多くは人の火の不始末が原因だった⁉
そもそも山火事とは山や林などで出火し、山や森林が広い範囲にわたって
焼けてしまうことを言います。
森林火災(しんりんかさい)、
林野火災(りんやかさい)
とも呼ばれる日本でも数多く起きていて、
林野庁のデータによれば
平成26年~30年の間には
年平均1255件、706haが
燃えてしまっています。
これは1日におよそ3件の山火事が
起きている計算になります!
驚きですね!
だから、山火事は決して
対岸の火事ではないのです!
さて、山火事の原因は一体何なんだ!
という話ですが、結論からいうと
山火事の原因は国や地域によって様々です!
人が原因である場合もありますし、
自然に起こってしまう場合もあります。
しかし数的にみると人の火の不始末が
その原因の多くに挙げられます。
例えば日本では人為的な要因、
つまり人がやらかしたことが原因で
山火事を起こしている場合がほとんど!
具体的なやらかしとしては焚火や火入れ、
放火やたばこなど。
ちなみに火入れとは害虫を殺したり
焼畑(やきはた)を行うために
原野や田畑、荒廃地などで
木や雑草などを焼くことです。
人為的な要因で山火事が起こるのは
日本だけではありません。
事実、アメリカはカリフォルニア州で
起こった山火事の中にはたばこの吸い殻や
花火が原因だったものもあります。
「まあいっか」「だいじょうぶでしょ!」
そんな油断は山では命取りになりそうです。
枯葉や枯草の近くで火を使わない、
タバコはポイ捨てをしない。
そんな簡単なことで山火事を防げるのなら
お得ですよね。
ちなみに日本の山火事で過失を取られると、
森林法違反となり50万円以下の罰金が
下される場合もあります。
気を付けたいですね!
自然が作り出す脅威!山火事の原因となる3つの現象とは?
山火事の原因として人為的要因の他に挙げられるのが「自然発火」です!
自然発火とはその名の通り
自然に発火してしまう現象。
人が何もしていなくても
火がついてしまうのです。
自然発火の例としては
「落雷」「枯葉の擦れ合い」「熱波」
などがあります。
まず落雷!これはなんとなく
想像しやすそうですよね。
雷がドォン!!と落ちて着火。
火が燃え広がると。
でも雷の時ってたいてい雨も
降っていますよね。
「なんで湿っているのに火がつくの?」
と思いませんでしたか?
実は落雷による山火事は
「ドライ・サンダーストーム」
という嵐が原因です。
なんだか大声で唱えたくなる名前ですね!
さて、ドライ・サンダーストームの特徴は
「雷だけで雨は降らない」ということです。
そのため火種となる雷だけが地表に落ち、
嵐の強風にあおられて被害が
拡大してしまうのです。
ドライ・サンダーストームによる山火事は
シベリアやポルトガル周辺で
多く起こっています。
次に「枯葉の擦れ合い」による山火事。
こちらは枯葉がこすれ合うことによって
摩擦が起き、発火してしまう
という現象です。
手を全力でこすると
手が熱くなりますよね。
これが摩擦熱と呼ばれるものです。
モノには発火点という温度があり、
摩擦熱によってその温度に達したときに
発火します。
枯葉があり、乾燥しているかつ高温の地域では
この枯葉の擦れ合いによる山火事が
起こりやすくなっています。
カリフォルニアがその例として挙げられます。
また、カリフォルニアは渓谷や坂など
複雑な地形をもっているため鎮火が難しく、
被害が拡大しやすくなっているのです。
そしてもう1つ!
山火事の原因として挙げられるのが
「熱波」です。
熱波は地域によって異なる定義が
されていますが、大まかにいうと
「いつもより超熱い空気が押し寄せてくる!」
という状態です。
熱波によって山火事が起こるケースは2つあり、
1つは枯葉が燃えるもの。
もう1つは油分の多い植物が
燃えるケースです。
枯葉が燃えるケースは想像しやすそうですね。
太陽によってじりじり焼かれた枯葉が着火して
どんどん燃え広がってしまうのです。
では油分が多い植物って?
その代表例がユーカリです!
ユーカリなどの油分を含んだ植物が
熱せられると、その水分は
抜けていってしまいます。
そして残るのは油分をたっぷり含んだ
植物です。
いつもより燃えやすくなっている状態で
さらに太陽に焼き付けられるシーンを
想像してみてください。燃えますね。
ユーカリがある国の代表例が
オーストラリア!
2019年、オーストラリアにおける
大規模な山火事(森林火災)が
連日報道されました。
この国は温暖で乾燥した気候ということもあり、
被害は甚大なものとなっています。
ではこれらの自然発火による山火事には
どんな対策があるでしょうか?
防火帯をつくる?
あらかじめ木を切っておく?
最新鋭の消火装備を整えておくとか!
そのどれもが正解ですが、
実際に結果を出せるかというと
微妙なところです。
事実カリフォルニアの消火装備は最新式です。
オーストラリアでは以前から野焼きを行って
枯れ木を減らすなどの対策を行ってきました。
近年の山火事の原因は複雑化していて、
残念ながら完全な対策を取るのが
難しい状況なのです。
まとめ:とりあえず火の始末はしっかりしよう!
大規模な山火事を見ると、「もうどうしようもないじゃん」
「何もできないよ」
そんな思いが湧いてきます。
しかし、どんな大火事でも
火種は小さなもの!
自然発火自体は防げませんが、
先に述べたように山火事の原因の多くは
人の手によるものです。
防げたはずの山火事を起こさないために!
あなたが山や森に入った際には、
「火の用心」と唱えながら作業するのが
良いかもしれませんね!