なぜモンブランに色の違いがあるの?黄色は栗じゃなくてサツマイモ⁈

モンブランはケーキの中でも定番の品ですね。

特に秋になると、
モンブランを売るお店が増えてきます。

モンブランには茶色いモンブランと
黄色いモンブランがありますが、
一体何が違うのでしょうか?

黄色いモンブランはサツマイモを
ペーストにしたものだ、
という意見も昔はありましたが
今ではどうなのでしょうか?

実は、黄色いモンブランも
基本的に栗が使われています。

モンブランの色は、栗の渋皮を
使っているかどうかで変わります。

茶色いモンブランは栗の渋皮ごと
使用されており、黄色いモンブランでは
渋皮をむきます。

黄色いモンブランのほうが和菓子に近い
味わいなので、緑茶に合わせるなら黄色が
おすすめです。

紅茶やコーヒーなら、茶色がおすすめですね。

 

目次

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実は材料と構造まで違う⁈茶色モンブランと黄色モンブラン

冒頭の通り、モンブランの色は
渋皮入りだと茶色になり、
そうでないと黄色になります。

まずは茶色のモンブランのほうから
説明しましょう。

茶色のモンブランはマロングラッセから
ペーストが作られています。

マロングラッセは栗の渋皮ごと丸々使うので、
渋皮の色が付いて茶色になるのです。

元々、モンブランはマロングラッセを使って
作るのが主流だったため茶色が
スタンダードな色とも言えます。

渋皮を使うと苦みが残りそう、
と思う人もいるかもしれませんが、
マロングラッセはたくさんの砂糖と一緒に
煮詰めているので甘いです。

次に黄色のモンブランです。

こちらは日本で生まれたモンブランです。

黄色のモンブランはマロングラッセの
代わりに栗の甘露煮を使用します。

甘露煮には皮が付いていませんよね。

そのため、
栗の実の色である黄色のクリームに
なるのです。

 
日本でまだモンブランが普及していない頃、
最初にモンブランをお店で売り始めた人が
甘露煮を用いてモンブランを作りました。

甘露煮は和のテイストが強く
日本人の口に合っているので、
それがウケました。

昭和時代には黄色のモンブランを
売っている店が多かったので、
高齢者や壮年の方はモンブランと言えば
黄色のイメージがあるのかもしれませんね。

また、材料費削減のために
サツマイモペーストを使うお店もあったため、
黄色のモンブラン=サツマイモのイメージ
付いたのかもしれません。

 
茶色のモンブランと黄色のモンブランには
その構造にも違いが見られます。

基本の茶色いモンブランは、
下から焼いたメレンゲ→生クリーム→
モンブランのクリームと乗せていきます。

最近ではケーキ生地がある
茶色のモンブランも見かけますが、
基本の茶色いモンブランは
このような形式になります。

そして黄色いモンブランは、
ケーキの生地→生クリーム(やカスタード)→
モンブランのクリーム→焼いたメレンゲ→
てっぺんに甘露煮という順です。

日本では栗の甘露煮はお祝い事のイメージが
ありますよね。

てっぺんに栗の甘露煮を乗せるのは
とても日本的なアレンジであるように
感じます。

 

海外では茶色が当たり前?フランス流とイタリア流モンブラン

モンブランが発祥の地であるヨーロッパでは
モンブランは茶色しかありません。

栗の甘露煮がないので、黄色のモンブランには
なじみがありません。

ただ、ヨーロッパの中でもモンブランは
2種類あります。

フランス流のモンブランは、
モンブランクリームが丸っこく
ドーム型に盛り付けることが多いです。

そして、粉砂糖をてっぺんにかけます。

もう一つはイタリア流の
モンブランがあります。

生クリームが高く盛り付けられており、
丸みはありません。

斜面の急な山のような見た目をしています。

一口にモンブランと言っても、
国によってここまで違うのは興味深いですね。

 

まとめ

最近では、茶色いモンブランは高級感がある
というような印象を持っている人も
多いかもしれません。

しかし、冒頭でも述べたように
違うのは高級かどうかではなく
風味であることは明白ですね。

自分や一緒に食べる人の好みに合わせて
モンブランを選んでみましょう。
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