話のネタになる豆知識!百万ドルの夜景と言う意外すぎる由来とは!?

出かけた先の
都会の高いビルの上とか、
あるいは
ちょっとした高台の上とかから
夜景が見えたりすると、

ふと足を止めて見てしまいますよね。

 
あなたは夜景を見るのが好きですか?

 
あまり夜景を見るのが嫌いな人は
いないと思います。

 
そこにはオフィスの明かりだったり、
広告のチカチカするイルミネーションや
車の流れるライトが、
それこそ星屑のように眼下に広がって
本当にきれいです。

それこそ何時間見ていても
飽きませんよね。

そんな夜景の形容として
よく「百万ドルの夜景」という
言い方がされます。

ところで、
あなたはこの百万ドルの本当の意味
ご存じでしょうか?

きれいな夜景を見ると、
いかにも百万ドルの価値があるといった
気持にさせられますよね。

でもそんなことではないんです。

 
 
実は、その答えは電気代なんです。

 
 
えっそんなこと?と思いますよね。

 
一気に夢から現実に引き戻されて
しまいそうになりますが、
でもこれが事実です。

もう少し詳しく説明しましょう。

 
 

目次

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関西の景色!?百万ドルの夜景と言われるようになった裏側とは!?

「百万ドルの夜景」と
言われるようになった
そもそものきっかけは、

昭和28年(1953年)に
関西電力の広報誌に載せた
「百万弗(ドル)の夜景」という
記事にあると言われています。

 
当時、関西電力の副社長を
務めていた方が、
ある日、六甲山に登って夜景を
見たんだそうです。

そして彼は眼下に広がる街を彩っている

電灯の電気代を計算してみたんだそうです。

いや、なんで電気代?と思わず
突っ込みたくなりますよね。

 
普通の人は、ただきれいだなと思うだけで
電気代なんか全く気になりませんが、
さすがは電力会社の幹部
と、いったところでしょう。

とにかく彼は計算しました。

六甲山の足元にある神戸の街はもちろん、
遠くに見える尼崎や大阪に広がる
電灯の数を割り出しました。

その数およそ500万個あったそうです。

そしてその電灯にかかる
1ヶ月あたりの電気代を算出して、
さらに当時のレートでドル換算しました。

そうして算出された結果が
百万ドルだったということです。

 
つまり「百万ドルの夜景」とは、

六甲山から見える電灯の1ヶ月の電気代
 
と、いうのが本当に意味するところです。

でも、なんでわざわざ電気代を
ドルに換算したんだろうとも思いますが、
アメリカに対する豊かさへの
憧れのような気持ちも
あったのかもしれませんね。

 

百万ドル超え!夜景の名所を紹介!

先ほど説明した通り
「百万ドルの夜景」とは
神戸の六甲山から見た夜景のことを
指すわけですが、

今はきれいな夜景スポットを
表す言葉として使われています。

ですので、他にも「百万ドルの夜景」
呼ばれている場所があります。

ただ、この場所とはっきりと決まって
いるわけではなく、

北海道函館市の函館山から見る夜景

長崎県長崎市の稲佐山から見る夜景

中国の香港、シンガポールあたりが
そう呼ばれるようになりました。

ちなみに、神戸・函館・長崎の3か所
日本三大夜景

函館・香港・ナポリの3か所
世界三大夜景とされています。

話は変わりますが、
最近ある会社が電気代をあらためて
計算しなおしたそうです。

当時からの街の様子の変化、
固定相場から変動相場移行による
大幅な円高、物価の上昇などによって
環境は大きく変化しました。

その結果、
計算した金額はなんと
1000万ドルを超えたそうです。

「100万ドルの夜景」過去

今の神戸「1000万ドルの夜景」
呼ぶのが本当は正しいと言えます。

 

まとめ

「百万ドルの夜景」なんて
言葉を聞くと
とてもロマンチックなものを
連想させますが、
現実はなんとも夢のない話でしたね。

 
ただ、このきっかけとなった
六甲からの夜景を見た当時、
戦争を脱したばかりの日本は
まだまだ貧しい時代
だったはずです。

わずか数年前まで
日本はどこも焼け野原で、
この頃日本で働いていた人々は
きっと皆そんな姿を
見ていたことでしょう。

 
彼が六甲山の眼下に広がる
街の明かりを見たとき、

終戦から様変わりした姿に
何とも言えない感慨深い思いが
あったのかもしれませんね。
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