愛好家が沢山いる猫。
身近な動物として犬と並ぶ彼らが、
いつから日本にいるか、あなたはご存じですか?
実は今から約2100年前の弥生時代には
日本に生息していたと考えられており、
それからずっと共存している説が濃厚なのです。
猫は日本の土地に元から居たわけではなく、
ネズミから穀物を守るために
稲作農家と一緒に大陸からやってきたとされます。
個人的な予想よりも
ずっと前から共存しているようで驚きです!
ではわたしたち日本人と猫の歩みを
簡単にご紹介していきますね♪
目次
1分で理解できる!日本における猫の歴史とは?
日本の歴史上、猫が初めて登場するのは、弥生時代
と考えられています。
これは、長崎県壱岐市にある
弥生時代の遺跡・カラカミ遺跡から、
家猫と思われる骨が出土されたためです。
弥生時代には大陸から稲作農耕が伝わっており、
その際にネズミから農作物を守る存在として
共に伝来した説が濃厚となっています。
愛玩動物としての猫が愛されるようになるのは
平安時代に入ってからで、
宇多天皇の日記である
『寛平御記』という書物に登場します。
しかしこの頃の猫は非常に希少で、
今の様に身近な動物ではありませんでした。
その証拠に、
鼠害防止の益獣として使用される猫は非常に限定され、
紐や縄で繋いで飼育するような動物だったのです。
1602年に洛中(都の中)の猫を放し飼いにすることを
命じる高札(一般法)が発布されました。
束縛から解放された猫たちによって、
鼠害が激減したという逸話も残されています。
これには猫の狩り能力の高さが伺えますね!
しかし、
自由を得た猫たちが“そのまま帰ってこなくなった”
…という猫らしいエピソードも
一緒に残されているのはご愛敬です。(笑)
江戸時代初期まで猫がなかなか繁殖せず、
変わらず貴重な動物として扱われてきました。
猫の入手が困難だったため、
ネズミを駆除するための呪具として
猫の絵が登場したほどだったのです。
さらにネズミ捕りに長けた猫は、
馬の5倍ほどの値で売買される場合もあったなど、
相変わらずの貴重性が伺えます。
日本猫に劇的な変化が生まれたのは
第二次世界大戦後でした。
この頃になると外国人の手によって
外来種が大量に持ち込まれるようになります。
さらに爆発的な『シャム猫ブーム』により、
外来種と日本猫の混血化が進み、
弥生時代から脈々と生存し続けていた
日本猫の絶滅危機へと追い込まれていった…
という少し悲しい歴史があるのです。
意外と知らない!“猫(ネコ)”という名前の由来?
“ねこ”という日本名の由来は『ネズミを好む』という意味で名づけられたと
言われています。
古名の「禰古末(ネコマ)」も、
『鼠子(ねこ=ネズミ)待ち』の略称である
ことが推定されています。
他にも『寝ることを好む』から「寝子」や、
『虎に似ているから「如虎(にょこ)」など、
様々な解釈や説が残されています。
なんだかダジャレみたいですね。(笑)
まとめ
猫ちゃんを飼いたいのに“猫アレルギー”な筆者です…。こんなに悲しい話はない…。
そんな悲しい思いをしている世界中の猫好きのために、
スイスの製薬会社がアレルギー症状を抑制するワクチンを
開発しているそうですよ!
需要があるから開発されていると考えると、
アレルギー患者が多いとわかると同時に、
「そこまでしても猫と生活をしたい!」という
強い意思を感じますね。(笑)
本記事を書くために色々な資料を読んで
知ったのですが、
日本人と猫の歴史ってとっても長いんですね~!
そして非常に重宝された歴史があるにも関わらず、
繁殖が上手くいかず貴重な存在だった
というのも驚きです。
昔から、今の様に人々の隣で
日向ぼっこしていたのだと思っていました。(笑)
ちなみに猫の好物って“魚”のイメージがありませんか?
実はこれ、日本の猫だけなんです!
猫は完全な肉食で、『魚より肉派』。
一緒に暮らしていた昔の日本人が魚好きで
食べる機会が多かったため
「魚が好物」という印象になったようです。
ここにも、猫がいかに日本人の生活に溶け込んでいたのかが
伺えますね。
これからも変わらずに
猫は日本人の生活に密接な動物として愛されて
いけばいいな、と思います。