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国際自然保護連合(IUCN)が作製したレッドリストのうち、
特に絶滅の恐れがある生物種を指定したものです。
少し具体的に言うと、
生物は様々な判断基準が用いられた上で評価され
いくつかのランクに分類されます。
そのうち、
①深刻な危機にある生物種
②危機にある生物種
③危急にある生物種
のいずれか3つのランクに分類されている
生物種を絶滅危惧種と総称しています。
そしてその3つのランクに分類されている、
絶滅危惧種と呼ばれる生物は、
2019年のデータによると、
世界でおよそ2万5千種います。
絶滅危惧種って、
危惧度合いによってランクがあるんですね。
ただしこの結果は、
あくまで調査が行われた生物のうち、
絶滅危惧種と指定された生物種の数です。
これまで実際に調査された生物種の数は約12万種で、
予測されている全生物種は、
1000万〜3000万と言われています。
つまり、絶滅危惧種に指定された生物種は
評価されたうちの約30%にのぼりますが、
そもそも評価されている生物種が、
全生物種の約4%というわけです。
よって、
世界にはさらに多くの絶滅の危険に晒されている生物が
存在する可能性があります。
また、注意が必要なのは、
レッドリストに記載されている生物が
全て絶滅危惧種ではない、という点です。
レッドリストを作製しているIUCNは
設立から50年以上経過しています。
それでも全世界の4%ほどしか調査できていない、
というのは、世界には想像以上に多様な生物が
存在しているということかも知れませんね。
目次
身近なあの生物も!?世界で絶滅危惧種に指定されている動物リスト
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/09/720819_s-300x167.jpg)
私たちの生活に身近な生物もいます。
例えば、イリオモテヤマネコも絶滅危惧種です。
一度は耳にした方も多いのではないでしょうか。
西表島に生息するネコ科のイリオモテヤマネコは、
絶滅危惧種の中でも、
最も危機的な状況にあるランクに分類されています。
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種に指定されるほど
数が減少した理由は、
主に人の土地開発により
生息地が減少しているためだ言われています。
イリオモテヤマネコは現在100頭余り
と言われていますが、
現在もその数は減少し続けている
と言われています。
また、意外な生物が絶滅危惧種に指定されています。
以下に代表的な絶滅危惧種のリストを掲載します。
ラッコ | ジュゴン |
コウノトリ | トキ |
ヤンバルクイナ | ライチョウ |
ウズラ | アホウドリ |
オオワシ | ハヤブサ |
実は絶滅危惧種に指定されていたんですね。
日本の絶滅危惧種は約4000種!人間が生物に与えている影響とは?
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/09/1828058_s-300x225.jpg)
日本にも絶滅危惧種の生物が存在します。
2019年の時点で、
絶滅危惧種に指定されている生物種は
3732種とされています。
特に鳥類の絶滅危惧種の割合が多いそうですよ。
その理由は、鳥類が陸上に生息していること
に関係しています。
生物が絶滅危惧種に追いやられる理由の一つに、
人類の生活圏の拡大が挙げられます。
鳥類などの陸上に生息する生物は
森林などを住処としています。
そこを人間がレジャー施設の開発などで
生息域を拡大していくと、森林が伐採されます。
結果として、生物は住処がなくなり
やがて絶滅へと追いやられてしまうそうです。
おわりに
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絶滅危惧種の生物は、
意外と身近なところに生息していること
がわかりました。
人間と自然の平和的な共存を目指すためにも、
環境に配慮し生物を思いやる気持ちを持つこと が大切ですね。
また、絶滅危惧種のリストを作成するにも
多大な労力がかかっていることがわかりました。
というのも、
絶滅危惧種を選定するために、
全生物に適用できる判断基準を設定したり、
個体数や生息地を正確に把握する必要があるんです。
大変な時間と労力がかかることは
想像に難くありませんね。
それを50年間続けているという
IUCNの努力もただならないものだと思います。
絶滅危惧種に指定されている生物は
動物園などで見ることができます。
その貴重な姿をみなさんも一度は
ご覧になってはいかがでしょうか。