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道端に姿を見せるようになるヒガンバナ。
リコリスや曼珠沙華(マンジュシャゲ) という別名でも知られており、
お彼岸の前後3日間だけ花を咲かせることで有名です。
また、花が咲いた後で葉っぱが生えてくるという、
珍しい性質も持っています。
猛暑の影響なのか、
最近では8月に花が咲いたとニュースにもなりましたが、
散歩をしていて、季節の移り変わりを感じさせる花の一つですね。
そのヒガンバナですが、
強い毒性を持つ植物である事でも知られています。
実は、花全体にリコリンやガランタミンといった
有害な物質が約20種類含まれており、
特に、球根には強い毒性が含まれているんです。
お墓の周りに植えられていることも多いヒガンバナですが、
これは、害獣除けとして使われているからです。
毒があるため、モグラやネズミ、野良犬が近付きにくくなります。
目次
ヒガンバナの毒の症状、致死量は?
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ノビルやアサツキといったネギ科の植物に
似ており、間違って食べてしまうことがあるので注意です。
主な症状としては激しい下痢や嘔吐ですが、
ひどい場合には呼吸不全や痙攣、 中枢神経麻痺まで進行する場合もあります。
とは言え、致死量で考えると、
リコリンの致死量は10g。
ヒガンバナに含まれるリコリンの量は、
球根1gあたり0.5mgです。
ヒガンバナの球根は大きいもので1個40g程。
1個当たりで考えると、
20mgのリコリンが含まれている事になるので、
単純計算でいくと、
500個の根を食べないと致死量には至りません。
計算すると20kg分のヒガンバナの球根です。
これだけの量のヒガンバナを一度に食べると考えると、
現実的ではないですね。
ただし、乳幼児や体の弱いお子様が食べてしまうと、 嘔吐時に喉に物が詰まって 窒息するケースもあるので注意しないといけません。
意外と洒落ている?ヒガンバナの花言葉
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さて、そんな怖い要素もあるヒガンバナですが、
花言葉を見てみるとそんな印象も変わるかもしれません。
ヒガンバナの花言葉は色によって変わります。
赤い花は「情熱」「独立」「再会」 「また逢う日を楽しみに」等です。
一番スタンダードな色ですので、
赤そのままのイメージの言葉と、
お彼岸を思わせる哀愁漂う言葉がありますね。
白い花は「また逢う日を楽しみに」 「想うはあなた一人」です。
お墓参りで飾られる花のイメージとして、
ピッタリな感じがします。
相手を思う、優しい雰囲気が感じられます。
黄色い花は「追想」「悲しい思い出」「元気な心」です。
明るいイメージと、切ない雰囲気を併せ持っています。
遠き日を偲びつつ、
故人に思いを馳せるイメージが浮かんできませんか?
葬式花、死人花、墓花、地獄花など、
小さな子供がうかつに触らないようにと、
様々な不吉な別名を持つヒガンバナですが、
もう少し踏み込んで、花名の由来や歴史的事実を知れば、
印象は変わってくるのではないでしょうか?
まとめ
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細い花びらや茎が広がって、
単純にきれいな花だなぁという印象でした。
もう少し大きくなって、
お墓で使う花だと知ってからは、
少し不吉な印象を持つようになりました。
さらに毒があると知ってからは
「怖い花だな」と感じるようになりました。
ですが大人になって、毒という一面だけでなく、
大事なお墓や畑を守ってくれていると
感じるようになったり、花言葉を知ってからは、
その印象はガラッと変わりました。
また「毒も薬も同じ物」という言葉がある通り、
リコリンを主な成分とし、ヒガンバナから造られる石蒜は、
肩こりや乳腺炎に対する湿布薬などに使われています。
その他、ガランタミンも、
認知症の治療薬として用いられています。
色々な側面を知る事で、あなたの好きな花の一つに
ヒガンバナが加わるかもしれませんね。