インフルエンザで学級閉鎖ってどういう基準?誰が何日間と決めるの?

この時期、怖いのがインフルエンザ。毎年流行し、特に患者数が多い年などでは「学級閉鎖」という言葉をよく見聞きします。

ですが、同じ校内であっても閉鎖される学級と、通常通りの学級に分かれていたり、そもそも何を基準に決められているのか、案外知らないことだらけです。今回はそんなインフルエンザによる、学級閉鎖のお話です。

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誰がどうなったら閉鎖を決めるの?

3D_Maennchen / Pixabay


 誰が決めているのかというと、ズバリ!校長先生が決めています。

 では、校長先生は何を基準に学級閉鎖を決めているのでしょうか。

 実は明確な基準は存在しません。
学校運営にあたり、規則や保健法など決まりごとは、たくさんあるのに、「30人中15人が休んだら学級閉鎖」などという規則はないのです。

 じゃあ、校長先生なら好きに学級閉鎖にできるの?と言えばこれも答えは×です。

規則はなくとも、共通認識のような基準はあります。

一クラスあたり20%程度や1/3程度の罹患者がでたら閉鎖されるというのが、一般的です。細かな人数等は校長先生の判断となります。

ちなみに、お住まいの県や市などのホームページでは、現在学級閉鎖が行われている、学校・クラス・罹患者数などが掲載されています。

私が住んでいる県のホームページでも、○○小学校△組 在籍30人 患者数8人とあります。やはり2割強となっているようです。

 ここで余談ですが、校長先生には出席停止させられる権限があります(学校保健法第12条)。
まぁ、高熱や下痢などに見舞われていながら、登校する生徒はいないでしょうが、この場合には病気欠席とはならず、出席停止扱いになりますので、欠席扱いにはなっていないはずです。通信簿の欄を一度見てみると分かりやすいでしょう。

 この閉鎖は基本的に一クラスあたりで考えられていますので、隣のクラスや近隣他校などで差異が生まれることもあります。

幼い頃は「休めていいなぁ」と呑気に考えていましたが、小学生など特に体が出来上がっていないうちに感染することは、絶対に避けたいことですね。

学級閉鎖は何日間?

 これも明確な決まりはありません。

ですが、1日ではあまり意味がないかと思います。

 インフルエンザの伝染期間は35日間と言われています。全快したのちでも2日はウィルスが体から出ていると考えられていることを考慮しても、理想は一週間程度と言えるでしょうか。

 ただ、現在の小学校では土日休みの週5日授業です。
勉強する時間が削られているのに、学級閉鎖で7日間の休みは現状厳しいでしょう。そこで、土日を挟んで35日程度休むことが多いかと思います。先に挙げた学校でも4日間の学級閉鎖だと県のホームページで確認しました。

 出席日数もそうですし、授業日数も受験などを考えているご家庭にとっては、少し気になるところですよね。児童・生徒たちも限られた時間の中で、駆け足で学んでいる状況ですから、できるだけ授業にゆとりを持てるように、しっかりと予防し罹らない、うつさない、長引かせないように普段から気を付けましょう!

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