野菜として人気のトマト。
トマトは栄養満点で料理の彩りもよくなる、
便利な野菜ですね。
しかし、トマトは時々収穫前にひびが入って
割れてしまうことがあります。
これは裂果と言い、トマトの皮が
裂けてしまうことで起こる現象です。
割れたトマトも食べることはできますが、
見た目が良くなかったり裂けた部分の皮が
乾燥して食感が悪くなったりと
あまりいいことがありません。
なぜトマトが割れるのでしょうか?
その主な理由はこちらです。
・強い日差しを浴びたから
・急激に水分を吸ったから
・寒暖差が激しいから
日差し、大量の水分、寒暖差の3つが
割れる原因というわけです。
目次
気温や水分が原因⁈トマトが割れる3つの理由をくわしく解説
トマトが割れる理由は冒頭でも述べたように3つあります。
3つのうちどれか一つでも当てはまると
割れる確率が非常に高くなるので、
できる限りすべてに対策が必要です。
それぞれの割れる原因について
詳しく解説しましょう。
強い日差しを浴びたから
トマトの実は、直射日光のような強い日差しが苦手です。
トマトが日差しを浴び、
いわゆる日焼け状態になると
身を守るために皮が固くなります。
皮が固くなってしまうと
実の成長に合わせて皮が伸びなくなるため、
割れてしまうのです。
ただ、トマトの葉は日光をよく好みます。
葉に日光が当たらないと、
トマトがなかなか赤くなりません。
実に当たる日光はなるべく少なくして
葉に日光を当てるのが大切になってきます。
急激に水分を吸ったから
トマトは夏野菜ですが、夏の雨は少し厄介です。
雨がしばらく降らない日が続いて
土が乾燥している間は
トマトの成長はあまり進みません。
しかし、大雨などで短期間に
大量の水が土に染み込むと根がそれを
どんどん吸い込んで実が急激に
大きくなります。
その結果、実の成長スピードに
皮が追い付かずに割れてしまうのです。
寒暖差が激しいから
寒暖差は、トマトの冬の裂果の原因として当てはまります。
秋から冬にかけては朝晩の気温差が
大きくなりますね。
気温が下がったときに皮が縮むのですが、
トマトの実は皮程には縮みません。
よって、外側から締め付けられてトマトが
割れてしまうのです。
意外と簡単にできる⁈トマトが割れるのを防ぐ3つの対処法
トマトが割れる理由が分かったところで、対策方法を紹介しましょう。
日光、大雨、寒暖差それぞれに
対応できる方法です。
日よけの葉を作る
まず日光対策としては、実の上に日よけの葉を作ってあげることが重要です。
実が隠れるような位置の葉は
切らずに残しましょう。
反対に、葉っぱ同士が
重なり合っている場所は
ある程度切っても問題ありません。
切りすぎには注意しましょう。
一定の量で水やりをする
毎日同じ量の水をあげるようにしましょう。トマトは乾燥気味で育てると
甘みが増すとは言いますが、
それを実践するのは難しいです。
まずは根に一定の水を
吸わせてあげましょう。
冬の夜は屋内に入れる
冬は移動させやすい鉢植えなどに植えて、夜の間は屋内に退避させるように
しましょう。
寒暖差をできるだけ
少なくしてあげるのがコツです。
まとめ
しっかり対策をすると、割れるトマトは少なくなります。
また、最近は裂果しにくい
トマトの品種があります。
特におすすめの品種は、
アイコかキャロルです。
どちらもミニトマトです。
アイコトマトは楕円状で甘いのが特徴で、
最近ではよくスーパーで見かけますね。
皮が厚めで丈夫なので、割れにくいです。
キャロルトマトは甘酸っぱさが特徴の、
最もポピュラーな丸い形のトマトです。
キャロルトマトの種は
ほとんどのホームセンターで手軽に買えて、
トマト栽培の初心者でも育てやすいと
評判です。
まずは育てやすいトマトから挑戦し、
上手くいったら大玉トマトも
育ててみるのがいいかもしれませんね。