聞いたことがありますか?
iPhoneの赤色が発売されたときに
初めて耳にしたという方が
多いかもしれませんね。
なぜiPhoneの赤色だけ
プロダクトレッドという名前が
付いているのでしょうか?
実はプロダクトレッドは、
iPhoneだけに限らない
世界的なブランドなのです。
プロダクトレッドの正式名称は
(PRODUCT)REDであり、赤い製品を売って
その売り上げの一部を寄付する
という取り組みになります。
寄付先は世界エイズ・結核・
マラリア対策基金という団体で、
アフリカ大陸で流行しているエイズ、結核、
マラリアの対策のために使われます。
また最近では、
COVID-19対策にも寄付されています。
私たちがプロダクトレッドの製品を
買うだけで、アフリカの医療へ支援することが
できるというわけですね。
目次
プロダクトレッドの始まりは?参加する世界的企業と寄付金の使い道
冒頭で説明したように、プロダクトレッドは製品の売り上げの一部をアフリカの医療へ
寄付する取り組みです。
実はこのプロダクトレッドというブランドは、
iPhone以外にも多くの企業が参加しており
実績もたくさん挙げています。
まずはプロダクトレッドの
はじまりから紹介しましょう。
プロダクトレッドが始まったのは2006年です。
スイス・ダボスで開催された
世界経済フォーラムで初めて提唱されました。
このときに発起人となったのは、
U2(ロックバンド)のボノと
DATA(国際NGO)のボビー・シュライバーです。
貧困国では感染症の広がりによって
子どもや若者の命が失われており、
それが国の発展に大きな損害を与えています。
特にエイズ、結核、マラリアは三大感染症と
呼ばれており世界で1年間に240万人もの
死者を出しているのです。
この死者の多くはアフリカ諸国であるため、
医療への支援を目的として
プロダクトレッドが始まりました。
10年単位で続いている
大きなプロジェクトなんですね。
プロダクトレッドに参加した企業は
たくさんあります。
アップル以外にも、ナイキやGAP、
アルマーニ、コンバースなどの
ファッション・スポーツメーカー。
そして、スターバックスやコカ・コーラなどの
飲料メーカーもこれまでプロダクトレッドに
参加してきました。
では、プロダクトレッドで集まった寄付は
実際アフリカでどのような用途に
使われているのでしょうか?
・治療薬や医療品の購入代
・検査代
・医療従事者への訓練費
主にこのようなものに使われています。
アフリカの中でも貧困国になると、
病院に基本的な医療環境が
そろっていないことがよくあります。
また、患者を診る医者がいないと
どうしようもありません。
適切な医療を受けられる環境作りや
医療従事者の育成に寄付金が使われるのは、
非常に有効なことだと思います。
プロダクトレッドは
これまでに多くの成果を上げていますが、
ブローバルファンド日本委員会のレポートを
基に、2020年の一年間の例を紹介しましょう。
(https://fgfj.jcie.or.jp/global-fund)
プロダクトレッドの寄付で
抗レトロウイルス治療を受けたHIV陽性者は
2190万人でした。
また、HIVの検査も
1億400万件行なわれました。
結核の検査と治療を受けたのは、
470万人に上ります。
この中には10万人以上の子どもも
含まれています。
マラリアの検査数は2億5900万件行なわれ、
マラリア対策のための蚊帳が1億8800万個
配布されました。
国内には専用窓口がない⁈プロダクトレッドに貢献するためには?
世界的な取り組みであるプロダクトレッドですが、
日本国内には専用窓口が設置されていません。
日本に住みながらプロダクトレッドに
貢献する方法は、いくつかあります。
最も手軽なものなら、(RED)のマークの付いた
アップル製品を購入するのがいいですね。
アップル製品のプロダクトレッドは
iPhoneだけではありません。
ケースなどのアクセサリにも
プロダクトレッドのものがいくつかあります。
アップル製品以外でプロダクトレッドが
欲しい場合は(RED)の公式通販から
好きな製品を購入しましょう。
洋服から食べ物、車まで有名企業の製品が
販売されています。
まとめ
プロダクトレッドは既に10年以上も続く大規模な取り組みです。
アフリカの貧困国の医療問題や、感染症対策は
今後も長く続くと予想できます。
また、一個人として簡単に
寄付ができるという点で
この取り組みは評価できますね。
もし興味を持ったなら、
ぜひプロダクトレッドの製品を購入して
医療に貢献してみるのはいかがでしょうか。