どんなイメージが湧きますか?
半導体は家電量販店などのお店には
売っていないので、あまりイメージがない
という方もいるかもしれません。
しかし、現代の社会生活において
半導体は無くてはならない存在です。
半導体を簡単に説明すると、ある条件によって
電気を通したり、通さなかったりできる
製品です。
普通の電線は一度通電すれば
止めるまでずっと流れてしまいますが、
半導体は電気を流すか流さないかを
切り替えられるのです。
では、半導体は何に使うのでしょうか?
実は、電気を使う製品のほとんどに
半導体が使われています。
代表的なものは
・電子機器
・家電製品
・電気を使ったインフラ
・医療機器
です。
目次
半導体は日常生活に欠かせないもの?使用例を4つの分野で紹介
冒頭でも説明したように、半導体は日常生活の様々なシーンで使われています。
半導体は機械を動かす際に
十分な役割を果たします。
つまり、機械の心臓と言っても
過言ではありません。
代表的な4つの分野について、
例もあわせて紹介しましょう。
電子機器
半導体という言葉が世間一般に広がり始めたのは、私たち一人一人が
電子機器を使うようになってからでは
ないでしょうか。
身近な電子機器には
すべて半導体が使われています。
例えば、パソコンやスマホの頭脳として
知られるCPUには半導体が使われています。
超高速にデータ通信をするのに
半導体が必要となるためです。
また、カメラやゲーム機などのメモリにも
半導体は使われます。
高画質な写真を記録しておくのにも
欠かせません。
家電製品
あなたの家の中を見回してみてください。家電がいくつか目に入ることでしょう。
それらの家電を動かすのにも半導体が
使われます。
例えば、エアコンのセンサーを動かすのは
半導体の役目です。
炊飯器や冷蔵庫の温度調整にも欠かせません。
洗濯機、LED電球などにも半導体は
使われています。
つまり、スイッチを入れたり切ったりする
家電には半導体が役に立っている
というわけです。
スマホが普及するまでは、家電はおそらく
私たちに一番馴染みのある半導体を用いた
製品だったと言えるかもしれませんね。
インフラ
外に出ても半導体を使ったものはたくさんあります。
社会のインフラを支える機器にも
使われているのです。
例えば、銀行やお店にあるATM。
稼働するのに半導体が使われます。
他には、通勤の場面を想像してみましょう。
都市部の方は電車に乗る、
というのが多いかもしれませんね。
電車の運行にも半導体が使われています。
車通勤の人には無縁というわけでは
ありません。
最近の車に搭載されている
先進運転者支援システム(ADAS)を
動かすのにも半導体が使われます。
ADASには自動ブレーキ装置、
急発進防止装置などがあるため、
事故を防ぐのに役立ちます。
今後はより増えていくでしょう。
医療機器
細かい作業を必要とする医療の面でも半導体が役に立っています。
今はまだ多くはありませんが、
検査用の高解像度スコープや
手術用のロボットにも使用されています。
半導体はどこで作られている?世界の生産トップは意外な国⁈
半導体は基盤の上にたくさんの回路を設置する細かな作業を経て完成します。
よって、半導体用の専門工場で
生産されているのです。
2020年時点での世界生産国トップ5は
台湾、韓国、日本、中国、アメリカでした。
アジア(特に東アジア圏)での生産が
盛んだというわけです。
また、半導体を作る企業が複数の国の工場で
生産体制を敷くこともあるので、
国によって半導体の性能に大きな差が
でるわけではありません。
まとめ
電子機器を多くの人が身に着け、IT化が進んでいる現在、半導体は
ますます需要が高まっています。
そして、高齢者が増えるにしたがって
半導体を活かした技術はどんどん
進化することでしょう。
今回紹介した車のADASや高度な医療機器、
そして腕時計型ウェアラブル端末の普及が
進めば、さらに半導体を使用した製品が
増えていきます。
一方で最近は半導体の不足も問題に
なっているため、生産体制を強化することも
求められています。
いずれにせよ、今後も半導体の重要度は
下がることはなく上がり続ける
ということですね。