ウスターソースが黒いのはなぜ?あえて黒にこだわる意外な理由

ソースと言えば、
ウスターソースが黒いのはなぜ?
あえて黒にこだわる意外な理由

クリームソースやウスターソース、
ケチャップソースなど様々なものが
ありますが、ソースの中でも
ウスターソースが黒い理由を
知っていますか?

私は、もともとウスターソースは
黒いものだと思っていましたので疑問にも
思いませんでしたが、製品の色ではなく、
あえて黒に着色しているそうです。

その理由は以下の2つです。
・消費者のイメージに合わせている
・無着色のままだと色の濃度が変わるため
それでは詳しくご紹介します。

 

目次

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本来は茶色だった⁈ウスターソースを黒くした2つの理由

ウスターソースは、野菜や果物、香辛料や
酢を使い、長時間熟成した製品です。

本来の製品の色は薄口醤油のような
茶色ですが、カラメル色素を加え、
あえて黒色にしています。

茶色から黒にした理由を知り、
ウスターソースの秘密を知りましょう。

消費者のイメージに合わせているから

ウスターソースは19世紀の初め
英国ウスター市で起こった偶然の出来事で
誕生し、1985年に日本の味に改良されて
発売されたことが日本のウスターソースの
始まりです。

発売当時より、
ウスターソースの色は黒色で、国民にも
「ウスターソース=黒」と定着しました。

そのため、
ウスターソースの色を変更すると
消費者の苦情や混乱を招くため
発売当初と同じ黒で統一しています。

消費者のイメージを製造会社が
大切にしたことになります。
 
 

無着色のままだと色の濃度が変わるため

2つ目は、
ウスターソースの全材料の色です。

全材料の色は茶色ですが、材料の加減や
熟成期間によって茶色の濃さが
変わってきます。

製品によって茶色の色が変わってしまうと
消費者から
「この製品はウスターソースではない」
という苦情を受ける可能性があったため
あえて黒に着色し、製品の色を
統一することにしています。

私は、ウスターソースのメーカーに
こだわりがないため、
購入時は値段で選んでいますが、
それも色がすべて同じだからこそです。

もし、製品によって色の濃さが
変わるのであれば、価格ではなく、
濃い色の製品を選ぶでしょう。

製造側は、
ウスターソースのイメージを大切にし、
同じ製品作りに心がけているため
黒にあえて着色しています。

 

見たことがないのはなぜ?白いウスターソースが存在しない裏事情

ウスターソースが黒い理由は
分かりましたが、白い醤油があるように
ウスターソースにも白や他の色の製品は
あるのでしょうか。

ウスターソースは、白いものはもちろん、
茶色や茶黒色以外のものはありません。

その理由は
「農林物資の規格化等に関する法律」で、
ウスターソースは「茶色又は茶黒色」をした
「液体調味料」と定められているからです。

たとえ、ウスターソースと同じ味で
色を変えたとしても、その製品のことを
ウスターソースとは名乗れないことに
なっています。

法律が変わらない限り、
ソースの色が変わることはないでしょう。

 

まとめ

私は小さい頃、説明書も読まずに、
ウスターソースをそのまま使うとソースの
黒い部分が薄くなっているような気がして、
毎回振って使っていました。

大人になりウスターソースの表示を
改めて見たところウスターソースは
振りましょうと記載されていました。

その理由は、
ウスターソースは置いたままにしておくと、
原材料の成分(主に香辛料)が沈殿し、
上はサラサラ、下はドロドロに
なってしまいます。

上がサラサラすることから、ソースの色が
少し薄い色になるという小さい頃の考えは
正解でした。

ウスターソースの色は
ほとんど変わらないので、
振って使うべきか悩む人も
少なくありません。

しかし、振らなければ本来の味を
味わえなくなるほか、色も薄くなります。

ウスターソースのおいしさを保つためにも
黒の色を保つためにも、
必ず振って使いましょう。
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