太陽光発電と並んで有名な
風力発電。
近年では、
風力発電を海の上に建設する、
洋上風力発電が世界で
取り入れられています。
日本も例外ではありません。
複数の場所で建設計画が
持ち上がっています。
これまでの陸上風力発電に比べて、
洋上風力発電にはどのようなメリットが
あるのでしょうか?
また、デメリットもどんなものがあるのか
気になりますね。
洋上風力発電のメリットは3つ、
・陸上風力発電よりも風力が大きい
・騒音が気にならない
・万が一事故が起きたときの人的被害が少ない
です。
また、デメリットは2つ、
・建設のコストがかかる
・メンテナンスに手間がかかる
です。
目次
なぜ陸上ではなく海の上なの?洋上風力発電3つのメリットとは?
まずはメリットから見ていきましょう。・陸上風力発電よりも風力が大きい
・騒音が気にならない
・万が一事故が起きたときの人的被害が少ない
基本的に、人の生活に負担をかけない
という点においては
洋上風力発電にはメリットが多いです。
陸上風力発電よりも風力が大きい
風力発電は風がないと電気を作ることができません。
陸上風力発電では、
風の強い日と弱い日の差が
大きくなりがちです。
しかし、海上では安定して
強い風が吹いている日が多いです。
そのため、必然的に
陸上風力発電よりも発電量が増えます。
これは単純なことですが、
発電所本来の役目を考えると
最大のメリットだと言えますね。
騒音が気にならない
風力発電では、風を受けた羽根部分が回転して
電力を作ります。
よって、そのときに
大きな音を発生させることになります。
風力発電所の付近に住宅や学校が
ほとんどないのは、この羽根の音が
ものすごくうるさいからです。
しかし洋上風力発電なら、
周りに建物はありません。
騒音被害の心配もしなくて済みますね。
万が一事故が起きたときの人的被害が少ない
風力発電所を実際に見たことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
私は何度も近くで見たことがありますが、
あれは遠くで見ているときと
ずいぶん印象が変わります。
のどかな風景の一部であった発電所は、
間近で見るとかなりの
圧迫感があります。
それもそのはず、
支柱は約100メートル、
羽根部分も約60メートルちかく
あるのです。
それくらい巨大な建物です。
しかも常に60メートルの羽根が
ぶんぶんと勢いよく回転しています。
万が一倒れたり部品が落ちたりした場合の
ことを考えたら、人的被害は大きなものに
なるでしょう。
しかし、洋上風力発電なら仮に事故が
起きても人間に被害が及ぶことは
ほとんどありません。
この点でも安心できますね。
日本で洋上風力発電を普及させるには?2つのデメリットとは?
デメリットは、・建設のコストがかかる
・メンテナンスに手間がかかる
です。
主にコスト面では、
洋上風力発電にデメリットが
目立ちます。
建設のコストがかかる
海上に風力発電を建設するので、陸上風力発電よりも建設コストは
高いです。
洋上風力発電にも種類があり、
特に浅い部分に建てる場合は
海中に支柱を埋め込む必要があります。
そうなると、さらに工事のコストや
期間がかかってきます。
発電所への予算があまりない場合だと、
洋上風力発電を選択するのは難しいかも
しれません。
メンテナンスに手間がかかる
洋上風力発電は発電所が陸から遠いため、
メンテナンスに時間と費用が
かかりがちです。
また、海上は風が強いというメリットは、
波が荒れやすいというデメリットにも
なります。
波が荒れている海域では
それ専用の検査員の安全確保も
必須ですね。
遠隔操作でメンテナンスができれば
いいのですが、それをすべての
洋上風力発電に普及させるのにも
まだ時間がかかりそうです。
まとめ
メリットもデメリットもありますが、洋上風力発電は、これから増えていくと
考えられます。
今後は世界中で必要な電気の量が増え、
発電所も今より数を多くすることに
なるでしょう。
そして今の時代は、
クリーンエネルギーが主流です。
クリーンエネルギーの中でも
洋上風力発電は、
適した海域さえ見つかれば建設可能です。
これからの地球と人間の暮らしのためにも、
デメリットを克服して洋上風力発電が
普及することを願っています。