働きかけるようにする法律を定める方針を固めました。
これは性別関係なく、男性も含まれます。
さらに、生後8週間までの子どもについては、
男性の産休も新しく作る方針です。
では、男性の育休義務化は
いつからスタートするのでしょうか?
現在はまだ具体的な時期は
決められていません。
しかし、近い将来
育休が義務化することはほぼ確実といえます。
目次
なぜ義務化するの?その理由や背景を解説します
育休の義務化について、具体的な時期は未定です。
しかし、現在の社会を見るに、
男性の育休義務化は必然的なものであると
いえます。
その最も大きな理由は、
男女の仕事と育児の両立を目指すためです。
男女雇用機会均等法の内容が強化されたのが
1999年です。
そこから、女性の社会進出は
どんどん進んでいきました。
それに伴って、
女性の育児への負担が大きなものになっていきます。
現在は、専業主婦(主夫)がいる家庭より
共働き夫婦のほうが、数が多くなっています。
しかし、男性の育児への参加機会は
かなり少ないままになっているのです。
育休は男女ともに、
子どもが1歳になるまで取得できます。
しかし、2019年度の男性の育休取得率は
7.48%でした。
ほとんどの男性は
子どもが生まれても育休を
取らない、または取れないのが現状です。
これまで、厚生労働省は
様々な対策を行ってきました。
例えば、育休の給付金(育児休業給付金)は
夫婦両方がもらえるようにしました。
イクメンプロジェクトを立ち上げ、
男性の育児休暇の重要性をPRする
活動も行いました。
(参考:イクメンプロジェクト
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/)
2021年からは、子どもの看護休暇を
時間単位で取得できるようにもなります。
しかし、これらの対策は
育休をアピールするだけのものであり、
強制力は働いていません。
よって、企業は男性の育休取得に
後ろ向きの姿勢を崩しませんでした。
このような現状を打破するための義務化
ということです。
義務化によるメリットとデメリット
では、義務化によってどのようなメリット・デメリットが
生まれるのでしょうか?
メリットは、
①夫婦関係の強化につながる
②企業への助成金が入る
③イメージアップにつながる
ことです。
そしてデメリットは、
①収入が減る
②企業の人手不足につながる
ことです。
メリット①夫婦関係の強化につながる
男性も育休を取ることで、
夫婦そろって子育てに集中できます。
子どもが生まれてからの時期は、
やるべきことがたくさんあります。
この時期にきちんとやり方を覚えることで、
その後の育児のコツやペースも
把握しやすくなります。
その結果、夫婦関係が冷え込まず
より強い関係性になります。
現在、赤ちゃんや子どもを連れた夫婦を見ると
父親が子供を気にせず勝手に行動したり
妻に言われるまでなにもしないような
夫婦をしばしば見かけます。
お互いストレスが溜まってしまうことは
目に見えていますね。
やはり夫婦で育休を取り、協力して
家事・育児をするのが最適だと考えます。
②企業へ助成金が入る
現在でも、育休を取ると
企業に助成金が入ります。
その額は一人目かそれ以降化によって変わりますが、
中小企業ならその他の企業よりも
大きな金額をもらえるのです。
育休が義務化すれば、
企業にとっては助成金の額が増えます。
③イメージアップにつながる
これは企業にとっても、
育休を取得したものにとっても
イメージアップにつながります。
企業としては、社員のワークライフバランスを
しっかり考えているという印象を
与えることができます。
育休を取った本人も、
その間きちんと育児をすれば
評価が上がることは間違いなしです。
デメリット①収入が減る
育休の間は給付金がもらえますが、
育休前の100%の金額ではありません。
67%ほどしかもらえないのです。
しかも長くなるとパーセンテージは減ります。
これでは、金銭面に不安を感じる家庭も
出てきてしまいます。
夫婦そろってそこまでの減収となると、
家計にも響きますよね。
②企業の人手不足につながる
今までは、男性の育休は
ほとんど使われませんでした。
これがもし義務化されて
ほとんどの男性が育休を取得したら、
人手が足りなくなる企業も
出てきます。
この足りなくなった部分をどうするか
というのが企業にとっての
大きな課題といえますね。
まとめ
育休義務化の方針が決まった理由とメリット・デメリットを紹介しました。
育休を取得することに
不安を感じる男性もいるかもしれません。
しかし、この流れが逆行することは
もはやあり得ないのが現状です。
現在は、経済的な問題から
共働きを選ぶ家庭が多いです。
ほかにも、キャリアのために
仕事に精を出す女性も増えています。
このような時代では、
育休を取るのは女性だけ、というのでは
手が回らなくなっています。
このような現状を反映したような
新しい決まりが作られることを
願っています。