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人を笑わせ、そして考えさせてくれる
業績に対して送られる賞で、
ノーベル賞のパロディとして、
サイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』
によって設立されました。
2020年9月17日(日本時間18日)に、
そのイグノーベル賞の授賞式が行われ、
なんと、14年連続で日本人の受賞者が
生まれたそうです。
受賞したのは京都大学の研究チーム。
受賞内容は、ヨウスコウワニに
ヘリウムガスを吸わせ、その鳴き声が
変化するかどうかを確かめる、
という物でした。
さて、このイグノーベル賞ですが、
日本人の受賞回数が多く、毎年ひそかな
盛り上がりを見せているのですが、
実際これまでで、どの位の受賞を
しているのでしょうか?
イグノーベル賞が設立されたのは1991年。
それ以降の30回で、日本人は何と23回、
複数受賞した回数で言えば
合計で26回もの受賞を果たしています。
これは世界トップの数字で、
継続的に受賞を果たしているのは
日本を除けばイギリスだけです。
目次
あの有名企業も!?これまでの日本人受賞者!
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どの様な研究内容で受賞したのでしょうか。
初受賞は第二回開催の1992年。
「足の匂いの原因となる化学物質の特定」
という研究を行った、資生堂の研究チームが
医学賞を受賞しました。
字面だけを見ると何でそんな
くだらないことを研究したの?
と思いそうになりますが、
冷静に考えると、多くの人が
悩んでいる出来事ですよね。
例えばこの特定した化学物質を変化、
または減少させるような内容まで進めば、
男女問わず、世の中の多くの方が
助かるのではないでしょうか?
2回目の受賞は3年後の1995年。
ハトを訓練して、ピカソの絵とモネの絵を
区別させることに成功したことに対し、
心理学賞が贈られたそうです。
それがどう役立つのかはわかりませんが、
ハトの知性を知るという点では
有効な実験だったのかも知れません。
その後、1999年受賞から2002年受賞まで
3年の間隔が空いた時期を除き、
2年に一度は必ず、むしろほぼ毎年
受賞しています。
この事について、
創設者のマーク・エイブラハムズは
「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、
日本とイギリスは誇りにする風潮がある」
と語っています。
ますます注目!世界的に権威あるイグノーベル賞!
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ハーバード・コンピューター協会、
ハーバード・ラドクリフSF協会等、
多くのSF協会が協賛しています。
毎年のテーマの中から、
多い時で10部門が受賞対象となり、
今回京都大学の研究チームが
受賞した部門は「音響賞」。
部門に関しては、
ノーベル賞に関係する物もあれば、
ない物もあり、その年その年で
毎回変わるようです。
授賞式が行われるのは
アメリカのハーバード大学にある
サンダーズ・シアター。
そして驚くことに、プレゼンテーターには、
本当のノーベル賞受賞者が参加しています。
2020年度に関して言えば、
6人ものノーベル賞受賞者が
プレセンテーターとして登場しました。
場所や参加者の顔ぶれを見ると、
思ったよりも権威のある内容に感じられますね。
まとめ
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という言葉があります。
何でそんな意味のわからない事をするの?と、
思えることでも、真剣に取り組むことで、
そこから考えもしなかったような
新しい発見につながる事もあります。
今回受賞したワニの発声方法の研究にしても
「ワニの発声方法が人間と同じような物か
確かめたい」という考えはわかります。
そこから「試しにヘリウムガス吸わせてみよう」
という発想に思い至ったのは、
正直「凄い」の一言です。
私ではとても思いつきません。
いつか、ここに出てきた研究結果をきっかけに、
世紀の大発明が生まれるなんてことも
あるかもしれません。
今後、注目してみてはいかがでしょうか?