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今年のイグ・ノーベル賞の受賞者が
発表されましたね。
実は、14年連続で日本人が
受賞していることをご存じですか?
イグ・ノーベル賞は、
笑わせながらも人々を考えさせる
ような業績に対して贈られる賞です。
今年は、
「ワニにヘリウムガスを
吸わせた場合のワニの鳴き声の変化」
について発表した日本人を含む
研究グループに贈られました。
では、
そもそもイグ・ノーベル賞とは
どんな賞なのでしょうか。
今回は、笑わせながらも真剣、
ちょっと役に立つかもしれない
業績の数々を生み出した
イグ・ノーベル賞の由来や
おもしろ受賞歴などを
ご紹介したいと思います。
目次
いつからあったの?イグ・ノーベル賞の歴史は始まったばかり!?
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イグ・ノーベル賞はまだまだ歴史が
浅いということをご存じですか?
イグ・ノーベル賞が創設されたのは、
1991年のこと。
もうすぐ創立30年となります。
「人々を笑わせ、そして考えさせて
くれる業績」に対して贈られる
ノーベル賞をパロディー化した
賞のことです。
なぜこのような賞を
創設したのでしょうか?
創設者は
ユーモア系の化学情報雑誌の
編集者であるマーク・エイブラハムズ
という人物です。
面白さはあるが埋もれてしまった
研究の業績とその発想力をたたえ、
化学やテクノロジーの発展へ寄与
しようという思いで創設された
そうです。
ちなみに、
イグ・ノーベル賞の名称は、
否定を表す「イグ」という接頭語を
ノーベル賞にくっつけたものです。
「恥ずべき、不名誉な」等を表す
造語です。
受賞者には笑いと業績をたたえるものの
ほか、時には皮肉を込めて
贈られるものもあります。
イグ・ノーベル賞を受賞したおもしろ研究2例!
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/10/2579ffb858c4911e325c851bf4b34388-3-300x200.jpg)
受賞した業績とは
どんなものなのでしょうか。
いくつか面白いものを
ご紹介したいと思います。
① ワニにヘリウムガスを吸わせるとどうなる?
パーティーグッズでおなじみの
ヘリウムガスですが、
人が吸うと声が変わりますよね。
そのメカニズムはというと、
人はのどから口までの間で
空気を共鳴させて発声しています。
ヘリウムガスは、空気よりも
音が早く伝わる性質があるため、
声が変わるというわけです。
一方ワニはというと、
太鼓の音のような鳴き声だが、
その発声のメカニズムは
よくわかっていないそうです。
今回ワニにヘリウムガスを吸わせ、
鳴き声の変化の有無で
ワニの発声のメカニズムを
探ろうというわけです。
結果、
ワニはヘリウムガスを吸わせると
なんと鳴き声に変化がありました。
ということは、
ワニも人と同じメカニズムで
発声していることが判明しましたね。
わたしも鳴き声の変化を
聞いてみましたが、
確かに変化してました。
どのように変化するのか、
気になる方はぜひ
調べてみてくださいね。
② 蚊の吸血と交尾を妨げる音楽がある!
なんと、
エレクトロミュージックのある一曲が
蚊の吸血と交尾の頻度を下げる
という論文です。
理由は定かではないそうですが、
一説によると、蚊は羽音を
求愛行動でしようしているため、
音楽による空気の振動等が
蚊にストレスを与えた可能性がある
とのこと。
音楽に含まれる周波数が、
蚊の求愛の羽音よりも高いものだと、
吸血や交尾を減らす効果がある
ということです。
夏の時期に悩まされがちな
蚊への対策として、
ノリノリのエレクトロミュージックを
聴くなんてなんだか楽しそうですね!
秋の風物詩!科学者たちの情熱とロマン?
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なんてものも調べるとたくさん
ありましたが、今や
イグ・ノーベル賞はメディアにも
大きく取り上げられる賞と
なりました。
そもそも科学の発展は、
人の探求心と好奇心をかきたてた結果
だと思います。
知りたいから調べる、
この科学者のロマンと情熱が、
今後の科学の発展に
大きく寄与していくことでしょう。
おもしろい受賞歴は、
今回ご紹介したもの以外にも
たくさんありますので、ぜひ
皆さんも調べてみてくださいね。
もしかしたら、新しいサイエンスが
発見できるかもしれませんね!