振袖の袖は普通の着物よりも長いという特徴があります。
振袖は大きく分けて3種類あり、
・小振袖(ひざ丈くらいの袖)
・中振袖(ふくらはぎくらいまでの袖)
・大振袖(くるぶしくらいまである袖)
これらの振袖に分けられます。
このうち、成人式でよく着られるのは中振袖と大振袖ですが、
地面に袖が引きずってしまうことがあります。
基本的に袖を引きずって歩くのは綺麗ではありませんし、
振袖が汚れて困ってしまいますね。
振袖の袖が引きずってしまうときは、
以下の3点に注意してみましょう。
・足袋か草履を底上げする
・上前を押さえながら歩く
・座るときは袖を膝の上に置く
1つ目は事前に準備しておくことで、
2つ目と3つ目は振袖を着ている最中に心がけることです。
目次
【必見】振袖の袖を引きずらず綺麗に見せる3つの方法
冒頭でも述べたように、成人式で着る振袖は地面に袖を当たらないようにするのが基本です。
振袖の袖の長さは切って調節するのが難しいので、
身長が低いと特に袖を引きずりやすくなってしまいます。
袖を綺麗な状態のまま保てるように、
3つのポイントを意識してみましょう。
①足袋か草履を底上げする
振袖を着つける時点で袖が長いと分かった場合は足袋か草履の底上げをするのがおすすめです。
最も簡単なのは、底の分厚い草履を用意することですね。
礼装用の草履は底が分厚いので、
それだけで5センチ弱くらいは確保できます。
履く草履を既に用意してしまったときは、
足袋を底上げするのもおすすめです。
足袋の中に入れるヒールが売られているので、
足袋を履く前にそれを入れてみましょう。
見た目も違和感なく自然な状態で底上げすることができます。
②上前を押さえながら歩く
ここからは、振袖を着た後に気を付けることです。基本的に振袖を着ている間は腕をダランと降ろさないように
しましょう。
普段の洋服や通常の着物と違って、
振袖を着ている状態で腕を下げると袖にシワが入って
綺麗に見えにくくなってしまいます。
歩く際は上前(合わせが上になっているほう)を
右手で押さえ、静かに歩きましょう。
そうすることで少しだけ腕が持ち上がり、
袖が引きずりにくくなります。
また、小物入れやバッグを持っている場合は
両手で小物入れを持ち帯の下くらいの位置まで
持ち上げて持つようにしましょう。
そうすることで腕が自然と上がり、
袖が地面に着くことがなくなります。
③座るときは袖を膝の上に置く
立っているときの対処法は分かりましたね。最後に、座るときの方法です。
椅子に座るときは両方の袖を重ねて
膝の上に置くようにして座りましょう。
そのまま座ってしまうと、
確実に地面に袖がついてしまいます。
膝の上に袖が綺麗に収まることで、
絵柄も綺麗に見えて美しくなりますね。
実は袖を引きずってもいい時がある!?それはどんな場面?
ここまでは袖を引きずらない方法を紹介しましたが、実は振袖の袖を引きずってもいい場面もあります。
それは、結婚式で大振袖を着たときです。
冒頭で述べた大振袖は、振袖の中でも最も格式高いもので
元々引きずって歩くために作られています。
大振袖は引き振袖という別名もあり、
未婚の女性が婚礼の際に着るという伝統があります。
成人式の振袖は引きずって歩くのはマナーに反しますが、
婚礼の際の振袖はその逆なんですね。
松竹梅や鶴亀などの縁起のいい絵柄を模した
振袖を引きずって歩くことで、
豪華で優雅な印象を与えることができます。
まとめ
今の時代、人生のうちに振袖を着る機会は少なくとても貴重なものです。
せっかくの貴重な日ですから、美しく綺麗に見せたいですよね。
今回紹介した振袖の扱い方は、ごく簡単なものです。
ぜひ振袖を着る際は頭に入れて実践してみてくださいね。