有名企業のスポンサーが付き世界中で大会が
開かれ、プロゲーマーも増えています。
中学や高校の部活でもeスポーツ部が
創設されるなど、日本でもeスポーツは
有名になってきているように感じます。
さて、eスポーツの由来は一体何でしょう?
いつごろから始まり、どのような歴史を
持っているのでしょうか?
eスポーツという言葉が初めて公式に
使われたのは2000年に韓国で開催された
WCG(World Cyber Games)という大会です。
そこからeスポーツという言葉が定着し、
今では一般化しました。
しかし、eスポーツという言葉が生まれる前
からゲームでの競技は行われていました。
目次
3分でわかるeスポーツの歴史!いつから使われ始めたの?
2000年に韓国で開催されたWGCでeスポーツという単語が初めて使われました。
最初に競技性のあるゲームが作られたのは
1972年です。
eスポーツ大会が始まるずいぶん前ですね。
Atariというメーカーから『ポン』という
競技ゲームが発表されました。
『ポン』はピンポンゲームのようなもので、
二人で球を打ち合います。
私が昔のゲームと言われるとテトリスや
スペースインベーダーのイメージが
強かったのですが、それよりも前に
このようなゲームがあったのは驚きです。
1980年代になると、
ゲームセンターにアーケードゲームが
置かれるようになります。
そこに人々が集まり、対戦ゲームに
熱中しました。
1983年にはファミリーコンピュータも
発売され、家庭でもゲームで遊ぶことが
普及します。
このころは、ゲーム大会というよりも
ハイスコア争いがメインでした。
多くの人は、自分の好きなゲームの
スコアを1点でも多く取れることを
目指してゲームを練習していました。
1990年代には格闘ゲームが流行し、
スコア争いだけではなく
対人戦も人気になりました。
アメリカでは1997年にプロゲーマーが
誕生しました。
1980~1990年代の対戦ゲームの大ブームが、
プロと呼ばれる腕前を持つ人を生み出したと
考えられますね。
そして2000年に、韓国でWCGが開催されました。
FPSゲームやストラテジー、スポーツゲーム
などが扱われました。
これは、現在でもeスポーツの主流となる
ジャンルのゲームです。
このときからeスポーツが本格化してきたと
言えますね。
優勝者には賞金もあり、
毎年開かれるうちにサムスンなどの大企業も
スポンサーに付くようになりました。
WCG自体は2014年でいったん休止に
なりますが、2000~2010年代には
eスポーツ大会が世界中で開催される
ようになりました。
これはものすごい勢いで発展していると
いえますね。
ゲームは競技ではなく娯楽?日本のeスポーツの事情とは?
では、日本のeスポーツ事情はどのようなものでしょうか?
日本では昭和時代からゲームが国民の間で
人気を集めていましたが、競技となると話は
別です。
競技性のあるゲームをeスポーツとして
認識され始めたのは2010年頃からです。
格闘ゲームで世界トップレベルの
梅原大吾さんという方が2010年に
「プロゲーマー」として広報活動を始めた
ことが大きなきっかけの一つです。
2011年には第一回eスポーツJAPAN CUPが
開催されました。
当初はまだ注目度は低かったのですが、
その後のプロゲーマーのストリーミング活動や
広報活動を経て現在では数多くの大会が
開催されています。
日本でここまでeスポーツの普及が
遅れているのは、おそらくゲームへの
イメージの問題があったのではないかと
予想しています。
日本には任天堂やSEGAなどの
世界的ゲーム会社が複数あるにも関わらず、
ゲームは娯楽の一種だと考えられてきました。
「ゲームばかりやると頭が悪くなる!」とか
「時間の無駄だよ!」と言われた
経験がある人は多いのではないでしょうか。
私も小さい頃はそう言われていました。
近年でも、ゲームの時間を制限する条例など、
ゲームは娯楽でしかないという見方はまだ強いです。
これから日本でeスポーツがさらに盛り上がるには、
ゲームへの偏見をいかにして取り除くのかが
重要になると思います。
まとめ
eスポーツは競技として認識されはじめてからまだ年月が浅いものです。
しかし今後は規模がますます拡大していくでしょう。
大会で扱われるゲームジャンルも増えていますし、
スポンサーや賞金も跳ね上がっています。
これはプロゲーマーの人たちが
YouTubeやTwitchなどで
日々ストリーミング配信をして認知度を
高めてきたことも関係しているでしょう。
これからeスポーツはどこまで発展していくのか、
注目していきたいですね。