![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/10/77d0d6a051d6497df8380beb1c9e20b3-32-300x200.jpg)
織田信長と豊臣秀吉が天下人として
政権を担っていた時代ですよね。
ただ、戦国も終わりに差し掛かかって
少しずつまとまってきたとはいえ、
信長の時代にはまだまだそこら中で
ドンパチやっていました。
その後、秀吉の時代になって
ようやく全国を支配下に
収めることができましたが、
それまで力で土地を奪ってきた人たちの意識が
そんなに急に変わるわけもないでしょう。
誰しもがチャンスがあればもう一度、
なんてことを考えていたに違いありません。
でも、そんな時代だからこそ
戦国ファンにはたまらない時代だと
言えるかもしれませんね。
それでは、安土桃山時代とは
いったいいつ始まって、
いつ終わったのでしょうか?
実はこれには明確な答えはありません。
はっきりとした基準があるわけではなく
定義によって変わるのですが、
一般的には室町時代の終わった1573年から、
江戸時代の始まった1603年の間とされています。
目次
【安土桃山時代っていつからいつまで?】室町幕府滅亡に始まる!
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/10/36076ed67f2aec6b6a6962282077d77a-37-300x199.jpg)
200年以上続いた足利将軍家を中心とする
室町幕府が消滅したときとされています。
これに遡ること数年前、
当時尾張・美濃などの戦国大名であった
織田信長が京都を制圧します。
⇩
信長のサポートで足利義昭は将軍に就任し、しばらくは良い関係が続きました。
⇩
しかし、次第に信長と義昭の関係は悪化し武力衝突に至ります。
⇩
そして、戦いに敗北した義昭は京都を追放され、事実上このときに室町幕府が滅亡しました。
事実上というのは、
あくまで義昭は京都を追い出されただけで
将軍職に就いたままであったためです。
しかし、これ以降は信長による統治が始まり、
その後も義昭は政権復帰することは
ありませんでした。
よって、実質的にはこの時をもって
室町幕府の滅亡とされ、
安土桃山時代の始まりとされているのです。
次に、安土桃山時代の終わりはいつなのか
ということですが、
これにはいろいろな意見があります。
一般には、徳川家康が征夷大将軍に任じられ
江戸幕府を開いたときとされています。
慶長8年(1603年)のことです。
ただ、豊臣秀吉が亡くなった瞬間から
実質的には家康は天下人だったわけで、
秀吉が亡くなった慶長3年(1598年)、
あるいは慶長5年(1600年)の
関ケ原の戦いの勝利で天下人の地位を
決定付けたときを
安土桃山時代の終わりとする
意見もあります。
【安土桃山時代の由来】地名?城名?桃山は?
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/10/2579ffb858c4911e325c851bf4b34388-26-300x200.jpg)
鎌倉時代や室町時代、江戸時代などと同じく、
地名からきています。
安土とは、あなたもご存じの通り
安土城のことです。
残念ながら「本能寺の変」の後,
すぐに焼けてしまったので残ってはいませんが、
信長が近江の琵琶湖近くに築城した
豪華絢爛だった信長最後の城です。
ではもうひとつの、桃山はどうでしょうか?
こちらはあまりピンとこないと思いますが、
桃山とは伏見城のことです。
伏見城は秀吉が京都の伏見に建てた拠点の城です。
この城が桃山丘陵に建てられていることが、
桃山の由来となっているのです。
ただ、この桃山の地名は
実をいうと江戸時代になってからついた地名で、
伏見城が廃城になった後に 桃の木が植えられたことに由来しています。
なので、秀吉の時代にはまったく桃山と
呼ばれていなかったんだとか。
ならば本来「安土伏見時代」と
呼ぶのが正しいのかもしれませんね。
まとめ
![](https://narunavi.com/wp-content/uploads/2020/10/c7887a92414f854a9067849a51b9bb02-36-300x199.jpg)
秀吉が晩年に建てた京都新城の石垣が
発見されたとのニュースが
話題になりました。
これは、豊臣家が代々関白職を
引き継いでいく拠点となるよう、
秀吉が子の秀頼のために建てた屋敷です。
もし、あと少し秀吉が長生きして
うまく秀頼に政権移譲できていたならば、
豊臣政権は続いていた可能性は
十分あるでしょう。
その時には、
足利将軍屋敷の室町第(むろまちてい)から
室町時代と呼ばれるようになったように、
この城が○○第と呼ばれ、
○○時代なんて呼ばれることが
あったのかもしれませんね。