“静電気除去パット”が必ずありますよね。
『タッチして給油してください』って
書いてあるアレです。
ちゃんと触ってから給油していますか?
「めんどくさい~」「本当に意味あるの?」
と思っているあなた!
この記事を読んだら、きっと
「次回からちゃんとやろ…」と考えが
変わる…ハズです!
まず、静電気除去パットを触る理由は、
文字通り帯電している静電気を 除去するためです。
ご存じかと思いますが、ガソリンは
非常に気化しやすい性質を持っていて、
静電気による火花程度でも簡単に
火が点いてしまいます。
燃えやすさは…ご存じの通りですね。
あっという間に周りを
火の海にする力があります。
自覚は無くても、車を降りる際
シートに衣服が擦れるだけで
人は帯電します。
給油キャップを開けた拍子などの
些細なきっかけでスパークが起こり、
気化したガソリンに着火…!
なんてケースは誰にでも起こり得るのです。
目次
知ってビックリ?!静電気の電圧はAEDより強い!
どんなにガソリンが引火しやすいと言っても「たかが静電気でしょ?」と
思ってしまいますよね?
では、静電気の電圧をご存じでしょうか?
ドアに触れた時の些細な『パチッ』という
静電気の電圧は3000ボルト以上と
言われていて、蛍光灯を灯すほどの電圧です。
ちなみに、AEDの電気ショックは
1200~2000ボルト。
こう比べるといかに強い電圧なのかは
一目瞭然ですね!
一瞬とは言え、これだけ強い電圧が
放電されるのです。
一方のガソリンは、前述の通り非常に
気化しやすいとご存じかと思います。
給油キャップを開けた時に独特な
ニオイがしますよね?
あれこそ気化したガソリンそのもの。
「給油時、ガソリンがタンクの中にあるから
仮に静電気でスパークしても大丈夫…」
と思っていた方。
残念ながら、給油キャップを開けた時点で
ガソリンはあなたのすぐ近くまで
接近してきています。
更にガソリンの引火点は-40℃と、
どんなに極寒な時でも引火する
可能性を秘めています。
『気化したガソリンが漂う中、
静電気によって少しでも火花が出たら…?』
そんな事故が実際に何件も発生しています。
あなたにも起こるかもしれない!実際に発生した事故3件
それでは過去に実際に発生した事故の内容をご紹介しますね。
どれも誰もが起こりうるシーン
ばかりだと思いますよ。
1
給油をしようとしたが、ガソリンが
出てくる動作をしなかったため
店員を呼びに少しだけ離れた。
その後給油を再開しようと給油ノズルに
触れた瞬間、スパークが起き、引火。
2
給油が完了し、お釣りの受け取りの
ために離れている間、同乗者が
給油キャップを閉めようとして引火。
3
手袋をしたまま静電気除去パットに触れ、
放電が完全でないまま給油を開始。
引火に至った。
「たったこれだけ…?」という
内容ばかりですね。
いかにガソリンが引火しやすいか
よく伝わってくるエピソードばかりだと
思います。
まとめ
静電気は冬場などの乾燥しやすい時期に発生しやすいのはもちろん、
着ている衣服の種類によって
季節関係なく起こってしまします。
ナイロンやアクリルなどの
合成繊維素材の摩擦は特に静電気を
発生させやすいようですよ!
体質的なものもありますしね。
マメ知識ですが、静電気を帯びやすい方は、
『車のシートから体を離す前に、
車の金属部分を触れながら降りる』と
放電してくれますよ!
セルフガソリンスタンドを
利用していたら毎回毎回アナウンスで
「静電気除去パットを触れて~…」って
促されますよね。
「うんうん」って思いながら
スルーしちゃっている人、沢山いると
思います。
ほんの数秒ですけど、
なんだか面倒なんですよね…
その気持ちもわかります。
私もです。 (笑)
日本では死亡事故に繋がるような
大きな事故の発生は無いようですが、
いつどうなるかなんてわかりません。
何より大切な愛車や自分が火だるまに…
なんて考えたくないですよね。
ほんの数秒、触れるだけで
事故のリスクが格段に下がりますから
意識してタッチしてから
給油しましょうね!