オンライン化されることになりそうです。
2021年度から試験的に導入され、いずれは全国で
実施される見込みとなっています。
優良運転講習とは、過去5年間のうち一度も
事故や違反をしていないドライバーが
免許更新のときに受ける講習です。
だいたい30分の動画を見れば終わります。
一般運転者や違反運転者と比べて講習の時間は
短めです。
その講習がオンライン化され、
これからは手数料の支払いや視覚検査のみ
会場で受けることになるようですね。
優良運転講習のオンライン化は
これまで無かった新しい制度ですが、
どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ずばり、メリットは待ち時間が減らせること。
そして会場の混雑緩和ができることです。
デメリットは、
受講者・会場側双方の手間が増えるかもしれない
ということです。
目次
オンライン化のメリットとは?待たずに講習が受けられる!?
まずはメリットについて説明しましょう。①待ち時間が削減できる
免許更新では、
手数料の納付・視覚検査・写真撮影・講習の
4つのステップを経て新しい免許がもらえます。
それぞれのステップでの待ち時間の長さが
問題になっていました。
私が免許更新のため免許センターへ行ったときも、
入り口へ入るや否や10分以上待たされました。
やっと手数料を払ったと思ったら、今度は
視覚検査と写真撮影の長蛇の列が…。
せっかくきれいに写真に写ろうと思っていたのに、
待たされ過ぎて顔色が悪くなってしまいました。
あとは講習さえ受ければ終わる!と意気込んだのも
束の間、そこから1時間も待ちました。
センター内は人があふれかえっていたため
座って待つこともできず、
帰るときにはヘトヘトになりました。
しかし講習を家で受けられるようになれば、
その分の待ち時間は確実に減ります。
免許更新に来た人の負担が大きく減ることでしょう。
②混雑の緩和になる
優良運転者は自宅で講習を受けてもらい、
一般・違反者は会場で講習を受けることになります。
このようにすみわけができていれば、
会場内の混雑もかなり減らせますね。
これまでは、どこが優良運転講習なのか
ぱっと見て分かりづらいこともありました。
特に休日の免許センター・警察署はかなり混雑します。
初めて来た人は混乱してしまうのではないでしょうか。
実際何度か行っている私でも、複雑で分かりにくいな…
と感じることがあります。
オンライン化で混むことがなくなれば、
免許更新のストレスも減りそうですね!
面倒事が増える?講習オンライン化によるデメリット
優良運転講習のオンライン化は大きなメリットが
期待されますが、デメリットももちろん考えられます。
①免許をもらうには会場に行かなければいけない
講習は自宅で受けることができますが、
手数料を払ったり検査をしたりするのは会場です。
最終的に新しい免許を受け取るのも、
自宅ではできません。
つまり、講習を受ける日と免許センターへ行く日の
二日間の予定を空けておく必要が出てきます。
これでは二度手間ですよね。
免許更新をする人の手間が、
今まで以上にかかる可能性があると言えます。
②講習を受けたかどうかを確認できない
自宅で講習動画を見るだけで済むのは
簡単なように思われますが、
本当に動画を見たのかは確認することができません。
もしかしたら、動画を流して別のことをする人も
現れるかもしれません。
パソコンで講習動画を流しながら、
スマホでネットサーフィンしたり、
講習動画を流して他の部屋へ行ってしまったり…。
私が少し想像するだけでも、適当に動画を見てしまう
危険性はいくらでも考えられます。
③新たなトラブルのもとになる
オンライン化にはトラブルがつきものです。
例えば、
・動画が再生できない
・動画が途中で止まった
・音声が聞こえない
など、多くのトラブルが想定できます。
そして免許センターの職員にとっては、
これらを解決するための業務が増えることになります。
ただでさえ忙しいのに、仕事量が増えるのです。
これは大きな問題だと思いますが、
いったいどうやって解決するのでしょう?
人員を増やすしか手はないと思うのですが、
その予算は十分に確保されるのか心配になります。
また、動画を見る手段のない
お年寄りなどの人たちはどうするのでしょうか?
例外的に会場で講習を受ける、
という方法も考えられますが、
それでは混雑緩和は難しくなるでしょう。
まとめ
優良運転講習のオンライン化は、大きなメリットをもたらす一方で深刻なデメリットも発生します。
私を含む利用者は、免許更新でなるべく
ストレスを溜めずにスムーズに終えたいという願望が
あります。
これは免許センターで働く職員の方々も同じ気持ち
でしょう。
優良運転講習だけがオンライン化されるのは、
果たして本当に便利でいいことなのでしょうか?
もう少し議論を重ねる必要があると、私は考えています。