いつから目安に?知って納得「婚約指輪は給料3ヶ月分」の由来とは!?

「婚約指輪は給料3ヶ月分が目安」
というワード、あなたも一度は
聞いたことありませんか?

私ももちろん
聞いたことがあります!

 
でも、どこで初めて知ったかは
覚えていないんです。
テレビだったのか、
マンガだったのか・・・。

それに一口に
給料3ヶ月分”って言っても
「具体的にいくら?」って
なりませんか?

そんな疑問も併せて調査してみました☆

 
 
実はこの
『給料3ヶ月分』というワードは
1970年、当時の世界の
ダイヤモンド市場の中心だった
“デ・ビアス”社が
日本における販促キャンペーンの
キャッチコピーとして
世に広められたのが発端なんです!

 
ちなみに、
市場調査などをして
根拠づけられた金額というわけでも
なさそうです。(笑)

では、
一つの販促キャンペーンの
キャッチコピーが、なぜここまで
広がったのでしょうか。

ご紹介していきますね!

 
 

目次

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時代が生んだ結婚指輪の伝説的キャッチコピー!

日本に
婚約指輪』が伝わったのは
江戸時代後期ですが、
一般に浸透し始めたのは戦後。

さらにこの時は
ダイヤモンドを贈るのではなく、
誕生石を贈る方が
多かったそうですよ!

 
その日本で
婚約指輪=ダイヤモンドを
根付かせるために訴求されたのが、

ダイヤモンドは愛の証
というスローガンと
給料3ヶ月分』という
金額の目安だったのです。

 
この『給料3ヶ月分』という数字が
どこから来たのか気になりますよね。

これには複数の理由があります!

 
 
1つ目は、
『デ・ビアス社』が日本で販売したかった
ダイヤモンドにあります!

日本で販売したかったダイヤは、
欧米ではあまり好まれない
“そこそこの品質で小粒なもの”でした。

 
しかし、
『日本人は高品質なものを好むため、
ちょうど良いのでは?』と
デ・ビアス社は考えたのです。

 
そのダイヤの価格が、
結婚適齢期の日本人男性の
平均給与の3ヶ月分くらいに
当たったのです。

 
 
2つ目は為替レート

ダイヤや地金は、
USドルで国際取引されています。

そして当時のレートは
1ドル360~270円程度
今から見ると随分円安です。

 
なので、
上記の品質のダイヤの価格を
日本円で換算すると
給料3ヶ月分になってしまったそう。

ちなみに、このキャンペーンは
世界各地で行われており、
アメリカは“給料1ヶ月分”
ヨーロッパは“給料2ヶ月分”
だったそうですよ!

 
色々な事情はわかりましたが、
企業のキャッチコピー
というだけあって、
かなり売り手目線だったんだな~って
驚きますよね!

 
 

「結婚指輪は給料3ヶ月分」浸透させたのはあの有名人!?

では、なぜ
高額な『給料3ヶ月分』の
キャッチコピーがここまで
世間に浸透したのでしょうか?

それは当時大人気だった
郷ひろみ”さんが結婚した際、
雑誌で語ったインタビューにありました。

 
そのインタビューには、
『給料3ヶ月分はきつかったけど、
一生に一度のことだから』と、

彼女の喜ぶ顔がみたいために
宝飾店で指輪を選び
思い切ってプレゼントした
エピソードが掲載されました。

 
 
そのインタビューの内容は
とても温かいもので、
結婚を意識する多くの人の
共感を得ることになりました。

結果的に
婚約指輪は給料3ヶ月分』という
キーワードを世間に深く浸透させる
後押しとなったのです。

 
 

まとめ

実は筆者、
宝飾店に勤務していた経歴があります。

 
来店されるお客様に
「婚約指輪の相場って
給料3ヶ月分って本当?」と
よく店頭で聞かれては、

何十年も前に流行ったキャッチコピー
今でも根付いているのを
肌で感じたものです。(笑)

 
1970年代と比べて
貨幣価値お給料額
随分変わりましたし、
選択肢も非常に増えました。

確かに“売れ筋”と言われる
価格帯のものはありますが
金額がすべてではない、と
業界を経験してより一層考えるように
なりました。

 
 
カップルお二人で来店され、
彼女がショーケースを
キラキラした眼差しで覗き込み、
彼氏が優しく見守っている姿を
何度も見かけました。

男性一人で来店して、
プロポーズのための指輪を選ぶ
お手伝いさせていただいたことも
あります。

 
どちらも
とても幸せそうなんですよ~。

そのかけがえのない時間を飾るのが
婚約指輪だと思うんです。

 
『婚約指輪は給料3ヶ月分』が
成功したキャッチコピーであることは
間違いありませんが、

その裏には、
「喜ぶ顔がみたい」
「一生に一度だから」と

パートナーを想う気持ち
あったからではないかと
私は考えています。
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